〈8/26 巨人 4-8 阪神 (東京ドーム)〉
勝:能見
敗:谷岡
7回表の二死1,2塁からの北條のタイムリーは、本当に意味ある貴重な一打だった。
2点差に詰め寄られた4回裏、そのあとは両チームとも譲らない展開。
ここで追加点をとれるチームが勝ち。そういう試合だった。
そういう意味でも、少し早い継投となった6回裏から7回裏二死まで投げた桑原と、左一人に投げた高橋と、この二人の完全なピッチングは、まさしくヒーローのそれ。お立ち台作って二人に上がってほしかった。
北條に話を戻すと、高山に続き原口も抹消される中での奮闘。一軍二軍関係なく、みんな試練のとき。頑張れ!
そこまでゲームを作ったのは、7月1日以来、もう2ヵ月近くも勝ち星から遠ざかった能見さん。
今日こそ、今日こそ…勝ち星をって願いをこめてから…7戦ぶり。
2ヵ月は長い。
たとえば、会いたい人に2ヵ月会えないとか…胸がかきむしられる思いでしょ。
立ち上がり。
マウンドの能見さんに表情はない。
首を縦にすることや、投げること以外の動作が極端に小さい。
全ての神経を投球へと使う。
いつもよりさらに低く制球され、クロスファイアが決まった。
クールにみえて、気迫は凄かった。
2回表。
一死1,2塁。
能見さんがバントを失敗。
痛かったが、次の糸井には、成功したってしなくたって走者は二人。そしてボールカウントを0-2と2球で追い込まれたって、意に介さず。
甘くみえたのかスライダーにバットが回って、ボールはそのままライトスタンドへ飛び込んでった。
先制の3ラン。
能見さんのバントの失敗を救っただけでなく、ゆっくり走る余裕まで与えてくれた。
どこまで考えてやってるのかは不明だけど(笑)、頼もしき超人。
そして糸井にガツーンとやられたあとの、上本がまたいい。
8球目、粘って四球とか一番いやだ。
これがロジャースのタイムリーへとつながる。
よう打った!
能見さんに2回で5点の援護。
僅差じゃないと燃えないのか、3点を吐きだす能見さんも「らしい」っちゃらしいし、8回、ダメを押した大山のフェン直の2点も大きかった。
最後までマスクをかぶった坂本を褒めたいが、能見さんをもっと投げさせることができてからにしよう。
さぁいけ!藤浪!
能見さんだって勝ったよ!
あ、失礼な物言いで終わってしまった(笑)
[今日のロジャース]
1回裏。
マギーが日米通算1000安打を達成。
「おめでとう」なのか「ナイスバッティング」なのかマギーを讃える言葉は、能見さんに背を向けてほんの小さくだった。ジェントルマン。