虎の穴<予告編>

2016年某日―
オフ…かぁ……日記書こかな……、んー…と、レンジでチンほど簡単に、2ヵ月ほど経過した頃。
せや!漫画がいいと思う!(唐突)
何この思い付き!わしは天才か!
思い付いたら、いてもたってもいられなくなりました。
すぐにサンテレビの中の人(♀)を呼び出し、思いのままに伝えてみました。
「漫画を描いてほしい」
(まさかの人まかせ)

思ったらすぐなのです何事も。やっぱり…って考える思考回路は欠落しています。進学も、就職も、だいたいこの日記を始めたことも。
思ったことをすぐ言ったりやったりして迷惑をかけることもしょっちゅうなので、
「そういうところがダメなんじゃない?だから嫌われるんだよ。いいかげん自覚したら?」と、このオフ中にも面と向かって指摘されたばかりです。東京モンに、東京弁で。
字面にすると、えらいこと言われてるわ。

でね(指摘どこ)、依頼というか、半分もう決まった感じで押された、中の人は…
…迷惑そうだった(笑)
が、思い付いてしまった私には情熱があった。
日記を更新したい。その一心なのだ。
この中の人は、漫画が描けるのだ。
そしてそれを私に知られていることが運の尽きなのだ。
いつも原稿を送っている側の私が、逆に依頼するという、業界でも類を見ないであろう自分の思い付きに、私は心から酔った。

彼女は、野球ととても上手に付き合っている人だ。
何の因果かサンテレビに入社し、ゆるいながらもタイガースの応援をしてきた。
おっちょこちょいで約束の日にちも間違えてしまう人ではあるが、彼女の生い立ちや日常って面白いんではないか!?と興味があった。
そして何より、彼女は私のよき理解者である。
迷惑どころか、結構楽しんでくれているだろう(たぶん)。
快諾に至ったあとは話が早かった。

「主人公は中の人。
“野球場へ行こう” だいたいこんなテーマで、いい感じで、あとよろしく・・・
(2行)

―しばらくして
彼女から写真が送られてきた。

ちゃんと描いてるww

いや待て…笑ったけどこれ…
阪神タイガースへの素の愛
サンテレビの素の事情
そして、私れーこと、中の人の素の友情!
(想定外の)ヒューマンドラマではないか!

というわけで、(連載になるとは思ってなかったけど)明日から4回でお届けします!

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