(昔話のつづきです。昔話なので現在もこんななのかはわかりませんけど…。)
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署内を移動してたどりついたその先は…
キタ━━(゜∀゜)━━!!
取調室!!
…の中が見える小窓のある通路!(笑)
小窓って本当にちいさい。
手のひら広げたぐらいのサイズ。
目の高さのその窓には、これまたその手のひらサイズほどの雨戸みたいな小さな引き戸があって、それをシャッと開けると、マルヒが机に座って取り調べを受けているのが見えるのだ。
マジックミラーになっていたかどうかはわからないけど、中の人が気にする様子もなかったから、きっと、テレビでよく見る感じでそういう仕様になっていたのではなかろうか。
私たちに確認してほしいという「あること」とは、被疑者の顔を見て、殴ってきた人に間違いないかどうかということだった。
「そこからやるんか!振り出しに戻ったw」
と内心つっこんだけど、確かにそこは大事やな…しかもちょっと緊張するで…
2号が先だった。
えっ!一人ずつ!?
∑( ̄口 ̄)
お巡りさんは私の心の叫びなどお構いなく‘雨戸’をシャッと開けて、
「間違いありませんか?」
と聞いた。
2号は、ぶっつけ本番にも関わらず、
「間違いありません」
…堂々としたものだった。
はぅぅ…たいしたものだ2号。
雨戸はシャッと閉められた。
次に私の番がやってきた。
お巡りさんはまた‘雨戸’をシャッと開けて、
「間違いありませんか?」
と聞いてきた。
よかったー!同じ質問で!
「間違いありません(キリッ)」
雨戸はまたシャッと閉められた。
はぁぁ…なんとか自分のセリフは無事に言い終えた。
しかし、危ないとこだった。
私の「間違いありません」なんか、2号の証言がなかったら、生まれてなかったで…
私の順番が先やったら、
「間違いありません。たぶん。」
になっていたに違いない。
顔を見ていたとはいえ、本当に、自分の記憶装置に、常に、自信がない。
まぁ、マルヒが、スタンドにいたままの前田ユニだったということと、2号が間違いない言うんやから、間違いないのだ。
マルモクとは、なかなか大変な役どころである。
今から思えば、このシーンがメインイベントであった。
この行事が終わると、事情聴取をするといって、別室に連れていかれた。
ただし、前に書いたように、署内が込み合って(!)いるのだ。
通されたのは、広い広い集会所のようなところ。
長机並べて、別のマルモクしてる人が、調書作成に協力中…あんまりだ…もっとカツ丼が出てきそうな小部屋がよかった…。
「ここしかないので…」みたいな言い訳を聞いた気がする。
その‘集会所’には、ちょっと年配のお巡りさんがブラブラしていた。
仕事していた様子も、今からする様子もない。
誰かに相手される様子もない。。
「ただ来訪者に絡んどく役」というのがあれば、そういう感じだ。
案の定私たちに早速、
「おー阪神勝っとるなー」
と絡んできた。
なんかムズムズするぞ。
この手のおっさん、スタンドによくいるやつやんかw
‘集会所’は、暑かった。
そういえば、ここへ来てから「涼しい」と感じたことがなかった。
夏だけど、クーラーなどつけたりしないのだ。
警察というところは、なかなか厳しい職場だなぁ。