【回想録】マルモク日記!(4)

(まだまだ続くつづきです!初回はこちら。前回はこちら☆

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こうして私と2号は、あんなにしがみついていた座席をアッサリ後にすることになった。

少し離れて座っていた、被害者と私たちの共通の知人であるNさんが、「申し訳ない」と謝りにきた。
Nさんは何も悪くないのだけど、「自分の仲間のトラブルで」と思ったのだろう。
「大丈夫!」なんて言わないよ。
「うん。」とうなずいておいた(笑)

そうして、オトコマエのお巡り氏に寄り添うように(得)、ゲートを出た。
出てしばらくすると、最初にあれやこれや聞いてきてた、ボテっとしたお巡りさんと、少し小柄なお巡りさんの二人組に出合った。

すると…あろうことか、オトコマエ氏はこの二人組に、私たちを引き渡したのだ!!
そのあまりにも自然な動作に、ようやく悟った。

は・め・ら・れ・た!

これが「おとり捜査」ちゅーやつか!(違)
まんまと引っかかった。
卑怯だぞケイサツめ!
(`□´#)ノ

しかしここまでくると、もう引き返すための抵抗も面倒になった。

球場外周を連れられて歩いていると、ワァーー!!っと大歓声が起こった。
…また打ったのだ。
今日は二桁打つんかなぁ…

まだまだ試合は中盤だった。
でも、私と2号には遠い世界。
聞こえてくるトランペットの音頭に合わせて、応援バットをむやみに叩いておいた。

そんなとき、ふと思った。そして思ったことをそのまま尋ねた。

れ「今日ってもしかしてパトカーで送ってくれるん!?
(‘ ∇‘ )b」

良い質問だ。
しかし…

巡「いえ。
れ「えっっ…ほなどうやって帰るんっ!?」
巡「電車で。
れ「(Θ_Θ)」

かっこいい‘働く乗り物’に乗りたかった。
車内を彩るメカについて、質問責めにしたかった。
あわよくば、運転…(コラ)

このお巡り二人組は、善良な市民に、夢さえ見させてくれないのだ。
それどころか、自分たちの任務遂行だけが目的なのだ。

無線機で、「ショ」というところと連絡し合ってた。

「マルモク2名確保。
署に向かいます」

………!!!!
マルモクって何!?
…もしかして…!?

うちらのことか!!

2号がゲラゲラ笑ってた。
マルモクて!
確保て!

2号とキャッキャッしているうちに、なんだか楽しくなってきた。

こうしてマルモクコンビが誕生した。

(つづく)

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