〈10/12 巨人 3-1 阪神 (東京ドーム)〉
勝:ポレダ
S:澤村
敗:能見
試合に負け、タイガースの2015年が終わった。
入団以来、選手・コーチ・監督としてずっとタテジマを着てきた和田監督の31年も幕を閉じた。
今年で、和田監督がユニフォームを脱ぐことはわかっていたし、それは仮に日本一になれたとしてもすぐやってくることだと、自分では受け入れたと思っていたのに、「86」の背番号がベンチの奥に消えると、途端に涙が溢れて止まらなくなった。
タイガースを応援するようになって、初めて好きになった選手が、和田豊選手だった。
我ながら大げさだと思うけど私の記憶では「いつも打ってた」。
地味で面白みに欠ける、という声を多く聞いたけど、私の知る限りでは和田監督は全く逆の人だ。
地味は…一部合ってるかな。でも「和田コーチ」時代に毎日書いてくれていたブログで、とてもユーモアのある方だとわかるはずだ。
そして、熱い人だ。
平野の退場処分に抗議して自分まで一緒に退場になったことがあった。選手と一緒にコーチまで退場になってどうする、と思う人もいたかもしれない。けれどこのとき私は平野がとてもうらやましかった。
「和田監督」になってからは、毎日のように采配に疑問符をつける記事を目にした。タイガースに求められるのは、勝利じゃなくてドラマなんだろうな。
昨年のクライマックスシリーズで日本シリーズ進出を決めたとき、優勝チームは巨人だと尊重して、和田監督はその場の胴上げを辞退。
絶対日本一になって胴上げを…と願っても、叶わないままとなってしまった。
日本一とか優勝とかしてほしかったけど、それよりもそこに向かっている時間が好きだった。色々矛盾するけどずっと続けばいいのにって思ってた。優勝を逃したことが辛いのではなくて、終わることで別れがやってくるのが辛かった。
このチームを去る人がいる。
このみんなで一日でも長く、と思い続けた最後の悪あがきも終わり。
でも、とても感謝してます。
和田監督のおかげでずっと野球が好きだし、きっとこれからも好きだ。
31年間、本当におつかれさまでした。
しかしまぁ、誰か死んだんかっちゅうぐらい泣いてしまった。。
[今日のゴメちゃん]
だけど、5回表の先頭での二塁打で、手を叩いたそのヒゲもじゃ顔を思いだして、笑ってしまった。
何度も振り返って外野守備を見て、リードの位置はこれぐらいでいいかって、何度も大きな体で行ったりきたりして、そんでまたあっち見てこっち見て…
せわしない!(笑)