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〈10/4 阪神 0-6 広島 (甲子園)〉
勝:黒田
敗:藤浪


『次回の試合』に何もない日。

福留が3番スタメンで出場。ライトの守備位置につく福留のその足は万全には見えなかったけど、それでもこの日は無理をして出てくれたんだろう。

無理をしてでもやらなきゃいけない試合。
それは、今季最終戦であり、CS出場をかけた試合であり、関本の引退試合であり、もっというと関本にまだ野球をさせてあげられるかどうかの試合であり。
あと、個人的にはこれが和田監督の最後になりませんように、と。

完封負け。
今季を象徴するような試合であったとも思うし、いやこんなもんじゃないはずと首位にいた誇りも捨てられず。

もう、なるようにしかならない。

試合後、関本の引退セレモニーがあった。

長打が自慢の選手が、いつの間にかバットを短く持って、犠打の名手。
それから代打の神様へ。

最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である―

とは、ダーウィンの言葉。
何も昔の偉い人から学ばなくたって、関本が教えてくれた。

関本という選手を数字で見ただけなら、「名選手」ということは言えないかもしれない。
だけど、打席での粘り、結果はヒットにこだわらない四球でいいという、打線の中で自分が繋げる意識の高さは、一流だった。

大きな選手で、足の遅さはダントツだったけど(笑)、憎めないどころか、愛された選手だった。

藤浪が泣いていたのが、ちょっと意外だった。
自分が打たれて負けたから?
普段、生意気ばっかり言うくせに…
…ったく泣かせるな!(涙)
思っている以上に藤浪はタイガースの正真正銘のエースなんだな、って気付かされた。


セッキー、19年間おつかれさまでした。

「これからの人生 必死のパッチで歩んでいきます」
セッキーらしい、前を向いた素晴らしい引退挨拶だった。


カープファンのみなさんも最後まで残ってくれて、そして関本コールをありがとうございました。

最後にひとつだけ・・・

なんで負けたんやぁぁぁーー!!!(大泣き)

[今日のゴメちゃん]

セッキーの胴上げに集まる輪。
ゴメちゃん、その輪の外側で、さらにその外側に遠巻きになっている裏方さんたちの背中を、大きな手でバシッバシッ…

輪に入れって、自分より中に入れてた。
ほんと…いいヤツ。

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