〈5/6 阪神 3x-2 中日 (甲子園)〉
勝:福原
敗:福谷
中日先発は、バルデスだった。
この日8度目の先発ということだが、未だ勝ち星はなし。
同じく勝ち星なく4度目の先発となった岩崎にはなんとか勝利投手になってほしかったけど、ここから書くバルデスのことを読んでくれれば、まだまだやなって納得してもらえるに違いない。
頑張れ岩崎。野球は甘くないw
バルデス、阪神とはこの日で3度目の対戦。
開幕2戦目の3月28日に初めて対戦し、好投していた。
決着は、継投後のピッチャー祖父江が、代打セッキーに押し出し死球を与えサヨナラ負け。
次の対戦は4月14日。
この日は、ナニータのタイムリーでサヨナラ勝ちだが勝ち投手は福谷。
つまりこのバルデス、阪神戦では勝つにしても負けるにしても、バルデスには勝敗つかずの全部サヨナラのゲーム。
いつも試合は作ってきたバルデス…
あんな手投げなのになんで打てないか、って思ったのもこの日で3度目。つまり、ちょっとしたタイガースキラーなのだ。
こうなりゃ逆に興味が湧くというもの。選手名鑑ではじめてバルデスを探した。
ラウル・バルデス 38歳。
結構いってる。なかなかの苦労人のようだ。
この日も9回2アウトまで勝ち投手の権利をもっていた。
2-1で中日がリードしていた。
それがあとひとりのところで、ゴメスにヒットを、たった1本打たれたところで、中日ベンチはバルデスを代えた。
代わった福谷がストライクをとれない。
マスクを被った「監督」谷繁もパスボールなんかして、瞬く間に満塁。
ボルテージが最高潮に達した晴れの日の甲子園。バルデスはどんな気持ちでタイガースファンが作り出す大音響を聴いていたんだろう。
満塁で、代打のセッキーが出てきたところで、福谷に代わって又吉がマウンドにあがる。
今日のセッキーは、死球か四球かどっちかな!球場の3万人ぐらいはこの二択だけで想像したに違いない。
「今日は四球」だったw
これで押し出しの同点。
バルデスが、大きな白いタオルで顔を覆った。
福谷は降板後、森ヘッドにめっちゃ怒られていたが、バルデスは代えた監督に抗議していいレベルにきてると思うw
ま、よそのことはこのへんでいっか(笑)
8回にソロホームランを打った途中出場の良太。
これまで本当にサッパリで、「なぜ二軍に落とさない?」の声もチラホラ聞かれた今日この頃、それでも代打では使ってもらい、ようやくの1本。
「(良太は)打てないときでもベンチでずっと声を出していた」と和田監督。
今のチームにはそんな良太のような存在が必要だったんだな。
これ、それほどチーム内の状況ちょっと深刻なのかなと思わされたけど。
でもその良太にまた打席が巡ってきて、9回裏、食らいついて拾ってセンター前へ運んで、ベンチから飛び出してきた連中から手荒い祝福の嵐!
茶色い炭酸飲料が絶対ベタベタしてるけど、全身ビショ濡れで、何か吠えながら突進した先は、なんと和田監督のところ!
そのまま抱きついた!
和田監督も笑顔で受け止めた!(笑)
これすごいいいな!
ヒーインでも、首脳陣や周囲の人への感謝の言葉を述べたりするものだから、泣けてきてしまった。
極め付けはこれ↓
「タイガースファン、そしてボクのファンのために今日は打ちました!」
ボクのファン!!!!
よく言った!(笑)
打ってくれてありがとう!(笑)
[今日のゴメちゃん]
バルデスの勝ちを奪うその原因となった貴重なヒット!
それまで打てなかったくせに!(笑)