〈10/25 阪神 6-2 ソフトバンク (甲子園)〉
勝:メッセンジャー
敗:スタンリッジ
日本シリーズは特別な舞台。
駅から流れ出る観客の数、球場周辺での取材のテレビカメラ、上空を旋回するヘリコプター、いつもの甲子園と違う。あ、お巡りさんの多さも(笑)
秋が深まる甲子園に来るなんてことも、そもそもないのだから緊張は高まるばかり。
2005年の日本シリーズにも声をかけてくれた虎バカの大先輩に、あの年と同じように声をかけてもらい、この甲子園にやってくることができました。
ここに来られて嬉しいです。
最初にこの日本シリーズのベンチ入りメンバーが発表。
次にスタメンが発表されるという流れだったので、そのベンチ入りメンバーの中に新井さんの名前がなかったことで、新井さんスタメン!?とザワザワしたんですが、スタメンが「当然」のメンバーで次々に埋まっていくのを見て、やっと気付いた。
新井さんがベンチ入りメンバーから外れた・・・
優勝したくて尊敬する‘兄貴’を追ってタイガースにきて、だけど優勝できず兄貴も引退…やっと、日本シリーズという大舞台までたどりついたというのに、「その日」の試合前練習で体の異状…
新井さん…あなた持ってるんですか持ってないんですか(´゜ω゜`)
さて!w
念願のメッセとスタンの投げ合い。
何が念願かって、一度だけ対戦した交流戦の6月9日のゲームは、観に行った試合でもあり、そして完全なまでにやられてしまったゲーム。
その日の日記には、
「次は日本シリーズか!スタン待ってろよーーっ!!」
と、途方もない夢のようなことまで書いてしまっていたから、この奇跡的な巡り合わせに興奮したんです。
メッセは誰よりもこの対戦を望んでいたかもしれない。
元同僚だったからこそ、強烈なライバル心を持っているようだ。
最初から飛ばすスタンとメッセ。
日本シリーズにふさわしい両先発の出だしだった。
だけど、パ・リーグではなかなか入ることのない打席でのバントで失敗。メッセは成功。こういうところでも差が出たのかな。
ランナーがたまり出すとイライラが出ちゃうスタン。
さらにはタイガースファンのボルテージがそれを後押ししたか。
結果はどうあっても、メッセとスタンの投げ合いは素晴らしいものだった。
それだけに、スタン降板時の‘蛍の光’は余計だったなぁ。
え?甘い?(笑)
そう、スタンが悪くなかっただけに、攻撃がさらに良かったと言える。
最初に得点した4回裏。
この回の先頭バッターの上本が出なければ何も起こらなかったかもしれない。
次の鳥谷は、ゴロになってもしっかり上本を送る働き。
得点圏でゴメちゃんを打席に立たせることができるのが今のタイガースの形で、ゴメちゃんが打席に立つと何かが起こる。
この先制点は、半信半疑のまま日本シリーズを観にきてしまったタイガースファン(笑)にも、大きな大きな勇気を与えた。
試合が決まったのは、5回裏。
下位に回っている大和が先頭で、まるで2番を打っていたときみたい!
メッセも苦手なバントを成功。
ここでスタンの気持ちにさざ波が起きてしまったかもしれない。
それを見透かしたような西岡。
この人、何すれば相手が嫌かって直観的に知ってるし、そういうことするよねー!しつこかったー!(笑)
スタンにすれば打たれるより、この9球は効いたはず。
2アウトにまでしたあと、鳥谷へのボールも荒れて、満塁でゴメちゃん。
地鳴りのような応援。
ゴメちゃんそれはあかん!と思った外の変化球を引っ張り込んでレフトへのヒットにしてしまう!
ゴメちゃんの進化に全く追いつけない私…
ここでスタンはマウンドを降りた。
代わった森福からも、福留がタイムリーを打つなど、タイガースの打線に死角がない気がして、応援しながらも怖いぐらいだった。
上本のトンネルがあった回も無失点で切り抜けたし、みんなで守り切った試合だった。
6回表、一死満塁、三走は松中。
ここで李大浩がセンターへの犠飛。
大和は、二走を三塁へ行かせまいと鳥谷へ送球して、それはいい判断だったと思った。
このあとすぐだった。
福留が大和のところに来て何か言っていた。教えているように見えた。
「三走、松中さんやぞ。大和の捕る体制もよかったんだからホームへトライしてもよかったんじゃねーか?」
とか?
あ、願望でちゃったw
どんなことだったにしても、そのプレーのその直後、生きて伝わる指導ってこれだな、と思うし、それが日本シリーズでもあるってほんとありがたいな。
ナイスゲーム!
[今日のゴメス様]
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渡辺謙さん流に呼び名を変えていますw