先日は「キャッチ+」の特集を担当。
「西宮の八百屋の店長 発達障害の看板娘」
発達障害で重度の知的障害のある西宮市の二十歳の女性。
家族の支えで八百屋の店長として奮闘する日々に密着。
野草真菜さんと母・美千代さんの物語です。
真菜さんは特別支援学校ではなく、
地域の小中学校に通いました。
しかも普通学級のみで、支援級は使わなかったそうです。
親としては、地域とつながりたい、
いいお手本がたくさんいる普通学級で過ごして、
我が子を伸ばしてあげたいと思うのは、
自然なことだと思います。
合理的配慮といった言葉もない時代で、
不登校など大変な苦労もあったそうです。
ある日、こんな出来事があったそうです。
中学校での話。お母さんが連絡帳を書いていたら、
「お母さんが毎日書くの、大変だから」と近くの生徒さんが、
代わりに連絡帳を書いてくれたそうです。
そして、その優しい生徒さんはいま、学校の先生をされているそうです。
その生徒さんは、真菜さん親子がいたから、大変な事に気づけたわけです。
障害者も共に学ぶことで“気づき”が生まれる。
これがまさにインクルーシブ教育だと感じました。
この話はVTRに盛り込めませんでした。
知って欲しいお話で、ここに記します。
生きるために生まれてきた命。
障害がある事で、生きづらさを抱えている人たちが、
幸せに暮らせるようサポートが受けられる
寛容な社会になる事を願ってやみません。