震災を乗り越えたのに… 神戸港の高潮被害

中村アナウンサーお帰りなさい!!

4時!キャッチのスタッフ一同心待ちにしておりました。
モノ知りSUNデー時代から一緒に仕事をしていますが、とても努力家で一生懸命。
スタッフからの信頼も厚い中村アナウンサーですから
頑張りすぎて疲れが出てしまったのでしょうね。


モノ知りSUNデー シバタ工業での防災商品の取材

私も故郷を離れて働いた経験がありますが、
言葉も、文化も、食べ物も違う慣れない土地で働くことは大変なこと。
地方局で働く新人アナウンサーは、最初は気を張っているのですが
1年くらい経つと急に疲れが出て体を崩してしまうこともあるのです。

サンテレビで働き始めてまだ1年あまりですが、
本当によく頑張っているなと感心するとともに、その成長具合にも驚いています。
本人はやる気満々でしょうが、ゆっくりと復帰してくれたらと思います。
私たちもホッとしました。お帰りなさい!
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台風21号から2カ月が経ちました。
関西国際空港の高潮被害は全国で報道されましたが、兵庫・大阪の沿岸部も大きな被害がありました。
こちらは聞き取り調査によって神戸市が台風から1週間後に作成した高潮による浸水地図です。
公開前の未完成のものですので 多少の誤差があることはご了承ください。


神戸市の聞き取り調査による神戸港の浸水エリアマップ

神戸市は、高潮対策について50年間かけておよそ60キロの防潮堤を整備してきました。
青い部分がその整備部分で、住宅地のエリアでは大部分で浸水を防ぐことができたことが分かります。
一方で、神戸港の海沿いではかなりの浸水被害があり、中でも、六甲アイランドは広範囲だったことが分かります。

現在も復旧に向けてのスタートラインにすら立てていない会社もあります。
現状と対策を取材し、特集で放送しました。

国際物流の拠点である神戸港。
台風21号では、高潮によってコンテナ43本が流出。
浸水したコンテナの数は把握できておらず、
車も5000台から7000台が被害にあったと見られています。
かつてはコンテナの取扱量で世界2位を誇った神戸港。
1995年の阪神淡路大震災で甚大な被害を受けたものの次第に回復。
2010年に国の国際コンテナ戦略港湾に指定され
去年は、コンテナ貨物の取扱量が過去最高を記録するなど
勢いづいていた矢先の災害でした。
六甲アイランドで被害が大きかったのがRC6と7の地区。
貨物を運ぶガントリークレーンは
現在も5基のうち2基が再開できていません。
地盤沈下に対応するため、国土交通省が2015年からかさ上げ工事を行っている途中でした。

六甲アイランドの集積所では輸出用の中古車およそ800台が冠水。
海水が入ったためすべて廃車になりました。
廃車で埋まったこの集積場は現在も使えない状態で輸出業務が停滞しています。

六甲アイランドで3カ所の中古車集積場を管理するリアルインターナショナル。
輸出用の車を搬入できないため収入ゼロで集積場の賃料など支出だけが増えている状態です。

神戸市は市内2カ所に 一時保管場所を用意しましたが六甲アイランドからは離れた場所でした。
こちらの集積場でも廃車となった1200台のうち700台が残されたままです。

一方、中古車の輸出業者も…。
神戸に本社を置き 海外25カ国に中古車の輸出を手掛けるワールドナビでは、
事務所や所有する輸出用中古車250台が浸水。
急ピッチで大半の廃車を処理し、輸出業務を再開できたものの課題は山積しているそうです。

神戸市は、高潮対策について50年間かけておよそ60キロの防潮堤を整備してきました。
南海トラフ巨大地震の津波対策にも2015年度から取り組み、防潮堤を高くする工事を今年度中に終える予定です。

また緊急時に東西・南北の道路が浸水せず使えるための対策を進めています。
この25年で地震と高潮と2度の災害に見舞われた神戸港。
どう復旧していくかやどこまで地盤のかさ上げが必要かなど
現在、国の台風21号の検討会や神戸港の部会で検討を進めているということです。


11月5日は、世界津波の日です。
兵庫県内では一斉に携帯のアラームが流れ、南海トラフ巨大地震の訓練メールが送られました。
私たちも阪神淡路・台風21号の次は、南海トラフの津波に備えなければいけません。

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