台風19号 広域災害で危惧すること

台風19号で被災された皆様にお見舞い申し上げます。

この10月20日で、洲本市の私の実家が被災した台風23号から15年が経ちます。2004年10月20日、高知県に上陸した台風は全国で猛威を振るい、死者・行方不明者98人。淡路島で10人が亡くなりました。豊岡でも円山川が決壊し、一帯が泥水に覆われました。兵庫の方ならこの災害を覚えている方も多いと思いますが、当時、平成最悪の台風被害と言われた15年前の台風23号をどれくらいの方が知っているのでしょうか?

その後、2011年には紀伊半島を中心に死者・行方不明者98人となった豪雨水害があり、そして、去年の西日本豪雨(死者・行方不明者232人)と次々と災害が発生しました。2004年当時、私は20歳の大学生で、大阪から淡路島に戻り、しばらく家の片づけをする日々が続きました。泥が入った家具や水を含んだ家財道具をゴミとして外に出す作業はかなりしんどく、1週間で体調を崩し寝込んでしまいました。20歳の若い時ですら、その状態ですから、高齢者ならなおさらです。


台風19号では、あまりにも被害があった場所が広域すぎて、ボランティアの皆さんにとって、どこに支援に行けばいいのかという難しい判断を迫られているのではないかと思います。
災害取材を通して感じたことは、災害対応に強い首長や職員がその町にいるかどうかによって、被災者への対応は大きく変わってくるということです。自治体によって、被災者支援・情報伝達のスピードや充実度が全然違うということ。また、報道されるかどうかによって物資や義援金の数に差が出てしまい、被災者の中で格差が生まれてしまう問題も…。なぜこの地域にはボランティアが来ないのだろうか?こういった広域災害の場合、特に顕著に表れてしまうのではないかと危惧しています。
防災省の創設について再び議論があがっていますが、台風19号の広域災害では、防災に特化した司令塔が必要だと考えます。災害列島日本では、司令塔が被災情報をまとめて支援を細分化していくことが重要ではないでしょうか?
さて、サンテレビジョンと神戸新聞厚生事業団、神戸新聞社、ラジオ関西は、台風19号による被災者救援のため募金を受け付けています。
募金は郵便振替か現金書留、直接持参のいずれかで。物資の取り扱いは致しません。
皆様のご協力をお願いします。

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