番組審議会

第484回 放送番組審議会

開催日  2020年2月18日(火)
出席委員 8人

議事1  番組視聴・合評

阪神淡路大震災25年報道特別番組
「震災の記憶~家族4人を亡くした同級生は~」
(1月17日(金)19:00~19:55放送分)

審議番組概要

6434人が犠牲となった阪神淡路大震災から25年。被災した唯一のテレビ局としての、震災取材の集大成となるドキュメンタリー。小学5年生の時に震災を経験した元サンテレビキャスターの松本純が、震災で家族4人を一度に亡くした同級生・名城祐次君のいまに迫った。彼は、一体どのような大人に成長し、どのような暮らしをしているのか。これまでメディアの取材を一切断ってきた名城さんの壮絶な半生とともに、震災から25年を振り返った。

委員の主な意見(要旨)
  • 「同窓会の様子や名城さんが明るく笑う姿などを、ゆっくり流し続けているところが、地元局としてはよかった」
  • 「名城さんが通われていた小学校の現在の姿から始めるのではなく、特に被害の大きかった本山(神戸市東灘区)の当時の映像から始めた方がよかったのではないだろうか」
  • 「震災での経験を経て、立派に成長された名城さんをドキュメンタリーの対象にしたことがよかった」
  • 「松本キャスターが視聴者と同じ目線で取材をすることで、番組と視聴者間の距離を縮めているように感じた」
  • 「震災を経験した地元のテレビ局が、被災者に丁寧な取材をすることは非常に説得力がある。このような番組を続けていくことが大事」
  • 「番組の結論がはっきり示されておらず、もやもやする」
  • 「今後の震災遺児への接し方や地域づくりに対してのヒントが具体的に示されていればよかった」
  • 「客観的に撮影し続けたことがよかった」
  • 「名城さんが、過酷な状況を乗り越え現在に至るまでの間に、どのような経験や思いを抱いたのか。そこをもう少し深く掘り下げて欲しかった」
  • 「松本キャスターの取材に対する不安に同調でき、入り込みやすかった」
  • 「今までメディアの取材を一切断ってきた名城さんが、取材を受ける決断をしたきっかけについて、もう少し詳しく聞ければよかった」

議事2  1月度視聴者リポート

1月分の視聴者からの問い合わせ、意見、要望について報告した。