番組審議会

第476回 放送番組審議会

開催日  2019年4月9日(火)
出席委員 8人

議事1  委員長、副委員長選出

年度初めの開催につき、委員の互選により、末本誠・西海恵都子両氏を委員長・副委員長にそれぞれ選出した。

議事2  番組視聴・合評

SUN・CATV4局共同制作番組
「島根・岡山・兵庫 謎の○○探し旅!」
(3月10日(日)13:00~13:55放送分)

審議番組概要
島根、岡山、兵庫の各地域には観光で訪れたい場所がたくさんある。定番のスポットから穴場スポットまで数ある中で、今回は「わが町の謎」に焦点を当てた。2018年7月の豪雨被災地である倉敷市真備町の復興の様子や町の歴史、松江の17世紀が起源とされる船神事、出雲の神話の国の伝説の神社など、それぞれの町にまつわる謎を探していった。各地域の魅力を再発見して紹介することで、そこへ旅にでかけたくなる番組を目指した。

委員の主な意見(要旨)
  • 「地域に根差したテレビ局が作っているということで、手あかのついていないところを意識的に取り上げるという、面白さを感じた」
  • 「メジャーなところであっても、真正面から取り上げるのではなく、なぞなぞなどの切り口を使い、違う視点が入っているのが新鮮だった」
  • 「共同制作ということで仕方ない部分もあるが、旅番組としては統一感がなく、しっくりこなかった」
  • 「番組終わりに地図と問い合わせ先が表示されていたが、テレビだと一瞬で流れてしまうので、ウェブに詳細を載せるなど、ウェブとの連動があると情報として非常に意味のあるものになる」 
  • 「地域を多面的に知ることはできなかった」
  • 「旅番組=情報番組。情報番組は『見る』『知る』『食べる』が大事な要素となる。『見る』に関しては満足できるが、『知る』『食べる』という部分が物足りなかった」
  • 「10分の帯番組として1日に1つの地域を紹介するという形の方が継続性も出て、よかったのではないだろうか」
  • 「1つの番組とするのであれば、地域ごとの関連性が求められる」
  • 「サンテレビのアナウンサーが局間をうまくつないでいた」
  • 「なぞなぞなど飽きさせない工夫がされていてよかった」
  • 「視聴者が行ってみたい、試してみたい、確かめてみたいと思えるような掘り下げが欲しかった」
  • 「視聴者が安心して見られるという点では、地元のスポットから入るのではなく、倉敷であれば倉敷の街並み、出雲であれば出雲大社など定番の景色から入った方がよりよかったのではないだろうか」
  • 「地域の方々との関わりがもう少し欲しかった」
  • 「タイトルに『謎』が入っているので、なぞなぞをキーにして、なぞなぞと中味のつながりももう少しもたせた方がよかった」
  • 「『パワースポットはいつから言われだしたのだろうか?』など、そういった点を掘り下げても面白かったのではないだろうか」
  • 「内容からはスポットごとの距離感がつかめず、最後に地図を出されると、思っていた距離感との差に混乱してしまった」
  • 「歴史やグルメなど、さまざまな切り口がある中で、局ごとがばらばらな切り口で、さらに短い時間の中に情報を詰め込みすぎているので、印象が散漫になってしまった」
  • 「細切れ感と地域感は背中合わせの関係で、それが個性でもあるので、そこの扱い方が大事になってくる」

議事3  放送番組の種別ごとの放送時間の報告

放送法に基づき、「放送番組の種別ごとの放送時間(2018年10月~2019年3月)」を、当審議会に報告した。

議事4  3月度視聴者リポート

3月分の視聴者からの問い合わせ、意見、要望について報告した。