番組審議会
第471回 放送番組審議会
開催日 2018年10月9日(火)
出席委員 9人
議事1 番組視聴・合評
報道特別番組「筆で伝える想い ~ダウン症の書道家がつなぐ被災地~」
(9月30日(日)20:00~20:55放送分)
審議番組概要
神戸市を拠点に活動する書道家の隅野由子さん。ダウン症の彼女は、高校時代に書道を始め、生きる喜びを表現した書は国際的な大会で入賞するなど、その実力は国内外で広く認められている。9歳の時に阪神淡路大震災で被災した隅野さんは、2011年3月の東日本大震災発生以来、「みんなを笑顔にしたい」と東北行きを強く希望、今年2018年3月、初めて被災地訪問が実現した。被災地での交流を通して生まれた想いを新たな作品にぶつけ、命の重みを表現した作品は、今年6月の国際墨画会展で入選を果たした。被災地訪問から4か月、被災者との出会いをきっかけに、新たな作品に取り組む隅野さんの姿を追った。
委員の主な意見(要旨)
- 「アートする心の持つ可能性をテーマとしたインパクトの強い映像だ」
- 「タイトル、BGM、ナレーションのどれもがテーマに則している」
- 「主人公のキャラクターが、甘えない、自立しているということで成功している番組」
- 「いろいろな人に希望を与える作品で、可能性を感じさせる作りになっていた」
- 「心に染み入るような素敵な番組で、心が洗われるような気持ちになった」
- 「取材される側とディレクターやカメラマンとの信頼関係があって撮っているのだというのがよくわかった」
- 「ナレーションで全部説明するのではなく、カメラが寄り添いきっちりとらえているところがよかった」
- 「タイトルが番組構成に反映され、魅力的なキャラクターをしっかり際立たせている」
- 「ダウン症に関心を持ち、いろいろ考えさせられ、もっと知りたいと思うようになった」
- 「新聞やラジオではないせっかくのテレビなので、ビジュアルで言葉が生まれる瞬間を見せればもっとよかった」
- 「終わり方がナレーションで終わっているのが残念だ」
- 「最初の部分で登場人物がいったい誰なのかわからず気になった」
- 「成長していくプロセスを主人公の言葉として聞きたかった」
- 「クリエーターとして、アーティストとして創作している姿をもう少しきっちり見せればもっと深く伝わったのではないか」
- 「1時間番組では短いので、せめて2時間番組にして、主人公にもっとしゃべってもらえば、ダウン症に対する理解も深まると思う」
議事2 番組種別 2018年上期の実績と下期基本番組表
放送法に基づき「放送番組の種別ごとの放送時間(2018年4月~9月と下期基本編成)」を報告した。
議事3 9月度視聴者リポート(問い合わせ、意見、要望)について報告した。