議事 報道特別番組「炎の証言 ~神戸空襲70年・継承への警鐘~」
(8月9日(日)20:00~20:55放送分)
審議概要
1945年、アメリカ軍による無差別爆撃が繰り返され神戸では約8000人が亡くなったと推定されている。戦火に包まれ焼野原となった神戸で何が起きたのか。番組では「神戸空襲を記録する会」の活動、作家野坂昭如さんからのメッセージ、集団疎開した先で再会し、当時を振り返る人たちの姿、空襲で父を亡くしたアナウンサーの思いなどを通じて、戦争の悲惨さ、命の尊さを次の世代へ伝える。
委員の主な意見(要旨)
- 「若いディレクターがこういう力のこもった作品を作ったことに敬意を表する」
- 「広島、長崎、沖縄はこれまでもよく登場してきたが、神戸空襲は初めてみたようだ。記録を残して平和の大切さを伝えようという感じが印象に残った」
- 「真摯にテーマに取り組んでいるのが伝わった」
- 「いろいろな切り口を盛り込み巧みに構成された番組だ」
- 「CGをうまく使って空襲を時期別に説明したことで、リアリティーを感じた」
- 「見る側に語られた以上のことを伝える、それが映像の力ではないか」
- 「ナレーションが素晴らしい」
- 「神戸空襲をあまり知らなかったが、番組全体として非常によかった」
- 「若い世代が戦争の話を受けとめ、これから新しい動きがみられる中に希望や救いを見出した」
- 「まだ証言者がいるので、もう少し証言を集めた方が良かったのではないか」
- 「加害体験をどうとらえるのか、アジアからみた神戸という外国人の視点もほしかった」
- 「現在も残る戦争体験者のPTSDについても掘り下げてほしかった」