花たちの戦い~宮廷残酷史~
毎週 月-金曜 13:00~ 放送
17世紀朝鮮王朝は、中国で勢力を拡大する清の2代目皇帝ホンタイジによって攻め込まれる・・・・。時の第16代王・仁祖は、ホンタイジの足元に跪き、冊封国となることを受け入れ、長男ソヒョン世子や嬪宮カン氏、次男ポンニム大君、重臣などが人質として清に連れ去られた。
ソヒョン世子は清で暮らす間に、清国の文物を見聞きし、宣教師を通じて知った西洋の思想、文明に触発される。明が滅びたために朝鮮王室の人質も不要となり、8年後に帰国を許されたソヒョン世子は、嬪宮カン氏と共に“新たな国作り”への夢と希望を抱き祖国に戻る。しかし、仁祖は帰国した世子から、異国の文明を取り入れた基盤改革の話を聞き、激怒するのだった・・・・。激しい拒絶の背後には、王の寵愛により絶大な影響力を持つ側室・昭容チョ氏の存在があった・・・。
仁祖とソヒョン世子の関係が悪化するなか、昭容チョ氏は自らの息子を王に、キム・ジャジョムはクーデターで自らが王に君臨しようとする野望を抱き、そして、脆弱な王室を覆そうと企む重臣たちもいる・・・・。
また、後宮では、ソヒョン世子とともに標的となり徹底的に攻撃される嬪宮カン氏、14歳で仁祖の2人目の正室となるも昭容チョ氏の策略により王から引き離されるチャンニョル王妃がいる・・・・。
宮廷で生きる人々の壮絶な生き様を描く歴史ドラマ。
あらすじ
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12月22日(金) 最終話「魂の解き放たれるとき」
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仁祖が逝去し大妃となったチャンニョル王妃は、ヤムジョンを処断しようとしないポンニム大君に腹を立て即位の懿旨を下そうとしない。一方、死を免れたヤムジョンは言葉巧みに新王妃に取り入って謹慎を解かせ、呪いの品々を用意して新たな策を巡らせる。しかし、ヤムジョンのたくらみはたちまち発覚し、ついにポンニム大君は毒薬を下すことを決意。ところが、ヤムジョンが毒をあおろうとした瞬間、大妃が現われて刑に待ったをかける。
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12月21日(木) 第49話「仁祖の遺言」
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ヤムジョンから仁祖を取り戻したポンニム大君は直ちにキム・ジャジョムとその一味を捕らえ、ヤムジョンを冷宮に閉じ込める。チャンニョル王妃は慶徳宮から仁祖のもとに駆けつけるがヤムジョンの子供たちに会いたがる仁祖に失望。さらにポンニム大君までがヤムジョンの処断に後ろ向きであることに怒り慶徳宮へ引き返す。やがて仁祖が危篤に陥るが、枕元にはヤムジョンも王妃もおらず、仁祖はポンニム大君に遺言を残して息を引き取る。
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12月20日(水) 第48話「三つどもえの攻防」
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毒薬がただの消化薬だったことが分かり、またもヤムジョンに追い詰められるチャンニョル王妃。仁祖の死期が迫る中、ヤムジョンは王妃の座に就くため兵権を握るキム・ジャジョムと手を組もうとするがジャジョムもまた謀反を計画中で、その念頭にある次期国王はスンソン君ではなく別の人物だった。ところがジャジョムの仲間が謀反計画をポンニム大君に密告。これを機にポンニム大君はヤムジョンを呼び出して仁祖を取り戻そうとする。
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12月19日(火) 第47話「孤独な戦い」
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依然として大殿を占拠し仁祖を手中に収めるヤムジョンだが、母親もヒョンイクもいなくなった今、残るのは孤独とスンソン君即位への執念だけだった。そんな時、寝たきりの仁祖がついに目を覚ます。ヤムジョンは自分を王妃にするよう仁祖に迫り、ポンニム大君に妨害されぬよう弱みを突いて脅す。ヤムジョンの魔手が迫るのを感じたチャンニョル王妃はヤムジョンがパク尚宮に手渡した毒薬を証拠にヤムジョンを追い詰める計画を練るが…。
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12月18日(月) 第46話「渦巻く狂気」
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毒をあおった嬪宮はヤムジョンが細工をしたせいで死にきれずに苦しみあえぎ、大殿では仁祖が嬪宮の賜死中止を命じたまま意識を失って倒れる。仁祖の臨終が近づく中、ヤムジョンはスンソン君に王位を継がせるという遺言をねつ造しようと大殿の出入りを禁じて仁祖を独占し、チャンニョル王妃に宮殿から出ていくよう脅しをかける。ところが、ヤムジョンがいない間に訪ねてきたキム内官に対し、仁祖はヤムジョンとの決別を約束する。
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12月15日(金) 第45話「嬪宮賜死」
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ヤムジョンの策略と知りつつドルゴン宛の書状が自分の物だと認めた嬪宮は、自分が死ぬ代わりに2人の息子だけは助けるよう仁祖に懇願する。死を覚悟した嬪宮は呪いの言葉を口にして大殿を去り、仁祖はついに嬪宮に賜死を命じる。重臣たちは直ちに抗議に立ち上がるが、兵を集めて都と宮殿の守りを固めるジャジョムがこれを門前払い。キム・リュはポンニム大君に嬪宮救済を訴えるが、大君は嬪宮の考えに従おうと言うばかりだった。
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12月14日(木) 第44話「清への書状」
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仁祖に無断で世孫を亡き者にしたヤムジョンは、仁祖にこの事実が伝わらないよう周囲の人間を遠ざけ、次なる標的であるポンニム大君暗殺の策を巡らせる。世孫亡き今、残った弟たちを何とか守りたいと願う嬪宮はドルゴンに一通の書状を届けようとするが、これを知ったヤムジョンが妨害。何も知らぬ仁祖は世孫を流刑に処したことを後悔しはじめるが、キム内官から世孫横死の事実を知らされて激怒し、ヤムジョンを呼んで真相を問い詰める。
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12月13日(水) 第43話「玉座のヤムジョン」
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済州島へ向かう世孫に刺客を送ったヤムジョンは、ポンニム大君やチャンニョル王妃付きの内官や女官を思いのままにすげ替えて2人の動向に目を光らせ宮殿を牛耳る。嬪宮は済州島に送られた世孫たちが心配で食事も喉を通らない日々を送るが、そこへ世孫を養子にと望むドルゴンの意を受けた清の使節が到着し、世孫を流刑に処した理由を追及する。やがて世孫たちは済州島に到着するが、宮殿からの使者が世孫と弟たちを引き離していく。
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12月12日(火) 第42話「世孫の流刑」
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世孫救出を訴えた嬪宮の兄弟たちを排除したうえ、清の使節が来る前に世孫と2人の弟も流刑に処すべきだと仁祖に迫るヤムジョン。そして、ついに3人を済州島に送れとの教旨が下される。嬪宮は世孫を助けてくれるようポンニム大君に嘆願しようとするが、大君はそんな嬪宮を忌避。キム・リュも世孫の流罪を阻むべく立ち上がるが、ヤムジョンに脅され黙って宮殿を去る。肝心の仁祖はヤムジョンが宮殿中を連れ回し行方不明の状態だった。
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12月11日(月) 第41話「断ち切られた絆」
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王妃を慶徳宮に追いやったヤムジョンはジャジョムを領議政に就けて世孫を擁護する重臣たちを追い出し、仁祖の腹心であるキム内官も仁祖から引き離す。廃位された世孫は宮殿に日参して仁祖との絆を深めようとするが、ヤムジョンは嬪宮が世孫を清に送りドルゴンの養子にしようとしている話を仁祖に告げ口し、嬪宮と世孫への不信感を植え付ける。ある日、鍼治療を受けていた仁祖は世孫の発した言葉に激怒し、世孫を文正殿に監禁する。
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12月8日(金) 第40話「王妃追放」
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危機を乗り切ったヤムジョンは、ヒョンイクにおなかの子を流産させるよう命じ、その責任をチャンニョル王妃に負わせようとする。親子鑑定の事実を聞いた仁祖は激怒し王妃を廃位すると言いだすが、キム・リュらがこれに強く反対。王妃も決して中宮殿を出ないと言い張り、自分を守ることができないポンニム大君を強く非難する。そんな中、世孫を守ろうと必死に手を尽くす嬪宮のもとに世孫を養子に迎えたいというドルゴンの書状が届く。
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12月7日(木) 第39話「血の交わり」
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ソヒョン世子の死因究明問題を解決したポンニム大君が晴れて世子に冊立されるが、チャンニョル王妃はヤムジョンを生かした大君を非難する。仁祖は阿片中毒で鼻血を流しながら苦しみ、それを聞いたパク淑儀が血で親子鑑定ができる話を持ち出し、仁祖とスンソン君の血を混ぜるよう王妃に提案。スンソン君が他人の子と判明すればヤムジョンを追い詰められると思った王妃は、仁祖の血を入手してヤムジョンとスンソン君を中宮殿に呼び出す。
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12月6日(水) 第38話「医官の自白書」
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仁祖を奪われ2人の子とも引き離されたヤムジョンは、おなかの子を産むまで生かしてくれと嬪宮に命乞いする。一方、仁祖を取り戻したチャンニョル王妃とキム・リュは、早速イ・ヒョンイクを尋問してヤムジョンの罪を明らかにするよう迫るが、仁祖が強く抵抗。その様子を見ていたポンニム大君が尋問役を買って出るが、大君はヒョンイクを尋問せず自白書を書かせるのみ。真実の究明とヤムジョンの断罪を望む王妃はこれに抗議するが…。
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12月5日(火) 第37話「仁祖奪還」
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ヤムジョンに裏切られたナム・ヒョクはヤムジョンを暗殺すべく宮殿に侵入し、キム内官に捕らえられる。一方、清の使節買収に成功したヤムジョンはいよいよ世孫排除に着手、嬪宮を宮殿に呼んで世孫に別れの挨拶をさせ、世孫の命乞いをする嬪宮を拒絶する。そんな中、待ち焦がれていた知らせが嬪宮のもとに届く。これを聞いたチャンニョル王妃はヤムジョンを中宮殿に呼びだし、その間にキム内官が仁祖をヤムジョンの殿閣から連れ出す。
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12月4日(月) 第36話「血染めの寿衣」
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宮殿脱出直前に世孫を奪われ悲嘆に暮れる嬪宮は、清の使節到着の知らせに希望を見いだし使節との面会を画策。さらに隠し持っていた世子の寿衣を御医に渡し、毒殺の証拠を見つけるよう命じる。仁祖を手中に収めるヤムジョンは謎のお茶を飲ませて仁祖を手なずけるが、そこへ清から戻ったキム・ジャジョムから緊急の呼び出しが。ポンニム大君の世子冊立に失敗したジャジョムはヤムジョンにすべての計画をひっくり返すことを提案するが…。
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12月1日(金) 第35話「王の幽閉」
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ヤムジョンに短刀を突きつけたナム・ヒョクは娘のヒョミョン王女の姿を見て激しく動揺し、握りしめた刀を手から落とす。清に向かったキム・ジャジョムはポンニム大君の世子冊立の許可を得られなかったうえ、世子の死因究明の命を受けた清の使節を連れて帰るはめに。一方、仁祖を自分の殿閣に連れてくることに成功したヤムジョンは重臣たちの謁見を禁じて仁祖を隔離する。これを聞いた嬪宮は世孫の危機を察知して宮殿に向かう。
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11月30日(木) 第34話「正室の娘」
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嬪宮を追い出したヤムジョンは大殿に居座って仁祖を操る一方、ハン・オクを正室に迎えるようチョ・ギに迫り、離縁を拒むチョ・ギの正室を追い詰める。嬪宮は儒者を動員して世孫の世子冊立の上奏を繰り返し、さらにドルゴン宛の極秘の書状を使者に託す。チャンニョル王妃は仁祖をヤムジョンから引き離すため新たな側室選びに着手。そんな中、ポンニム大君の世子冊立の許可を得るため清に向かったキム・ジャジョムがドルゴンに謁見する。
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11月29日(水) 第33話「引き裂かれる親子」
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嬪宮が持ってきたアワビを吐き出し、苦しそうにむせぶヤムジョンを見た仁祖は、嬪宮がアワビに毒を盛ったと激怒。駆けつけたヒョンイクにアワビを調べるよう命じ、内官たちを東宮殿の捜索に当たらせる。ヤムジョンの策略にはまったことを悟った嬪宮はすべてを観念して部屋を明け渡し、キム内官は世子の寝所で薬箱を発見する。嬪宮と仁祖の対立が深まる中、キム・リュは嬪宮の出宮を条件に再び仁祖に世孫の世子冊立を進言する。
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11月28日(火) 第32話「誠意のアワビ」
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仁祖との対決を決意した嬪宮はソヒョン世子の死因究明に乗り出し、身の危険を感じたイ・ヒョンイクはヤムジョンに助けを求める。御医から世子毒殺説の証言を得た領議政は、世孫を世子にする代わり死因究明をやめることを嬪宮に誓約させ、仁祖に世孫の世子冊立を迫ろうとする。自らも危機を感じたヤムジョンはチャンニョル王妃に近づく一方、嬪宮に仁祖の好物のアワビを渡し仁祖との和解を勧める。嬪宮はヤムジョンの魂胆を疑うが…。
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11月27日(月) 第31話「王位継承の行方」
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ついにポンニム大君の世子冊立を朝廷で宣言した仁祖。しかし朝廷は長子継承の原則を掲げてこれに真っ向から反対し、領議政とヤムジョンも世孫への同情をあおって仁祖の説得を試みる。仁祖は和解するつもりで祭壇を訪れ嬪宮に屈服を迫るが、嬪宮はこれを拒絶。そんな中、チャンニョル王妃が世孫派とポンニム大君派の双方を納得させる妥協策を提案し、領議政もこれに賛同。一方の嬪宮は死因究明のためイ・ヒョンイクの尋問を要求する。
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11月24日(金) 第30話「入棺」※23日は高校ラグビー特番のため、放送ありません
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ヤムジョンに息子殺しの黒幕として嬪宮に恨まれると脅された仁祖は、嬪宮への警戒心を募らせる。兄弟たちに世子の死因究明を迫られた嬪宮は、世孫の将来を思いこれを退けるが、仁祖への疑念が頭を離れない。王妃の座を狙うヤムジョンはチョ・ギに母を正室にするよう圧力をかける一方、世孫を世子に冊立する前に嬪宮を屈服させるべきだと仁祖に言い聞かせる。キム内官に仁祖との和解を勧められた嬪宮はついに世子の入棺を認めるが…。
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11月22日(水) 第29話「遺体に隠された秘密」
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世子急逝の報を受け東宮殿に駆けつけた仁祖。変わり果てた息子を抱き慟哭するが、嬪宮の登場でお株を奪われる。朝廷は早くも新たな世子冊立に動き出し、領議政らは世孫を世子にすべきだと主張するが、仁祖の心はポンニム大君に傾いていた。ヤムジョンは世孫が世子になるのが道理と見極め、その前に王妃になって嬪宮を阻もうとたくらむ。そんな中、世子の遺体に付き添っていた嬪宮は、世子の鼻から血が流れ出るのを見てある疑念を抱く。
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11月21日(火) 第28話「世子の運命」
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世子の暗殺を目論むキム・ジャジョムは清の使節の到着を遅らせるようチョン通訳官と密議を交わす。ヤムジョンは清が仁祖を清に連行しようとしておりそれが実は世子の陰謀だと主張、世子を亡き者にすべきだと仁祖に迫る。一方ジャジョムらの策略を知るキム内官は父への思いに苛まれる世子に何としても生き延びるべきだと諭す。そんな中、ついに嬪宮は反逆者の汚名を着る覚悟で一族を挙げて兵を集め世子を守るために宮殿へ向かうが…。
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11月20日(月) 第27話「父子の決裂」
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天主教の思想に疑問を抱く仁祖に世子は西洋文明の先進性と清がなぜ強国となったかを必死に説くが、とうとう仁祖の逆鱗に触れてしまう。ヤムジョンは世子が仁祖の意に背くようになったのは嬪宮に責任があると訴え世子から嬪宮を引き離すよう主張する。さらに王妃から侍女のチョン尚宮を引き離し世子の孤立化を図ろうとする。そして内医院の長官に復帰したキム・ジャジョムはヒョンイクに世子の病の治療のために鍼を打てと命じる。
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11月17日(金) 第26話「具申書に託された思い」
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長年にわたって温めてきた目指すべき新しい国作りの構想をついに世子は命を削りながら具申書『治国新書』にまとめ上げる。それをポンニム大君の橋渡しの甲斐あって何とか仁祖に手渡すことができるのだが、仁祖はその具申書を読むべきかどうか迷う。嵐の訪れを予感する王妃は突然実家に帰って静養すると言い出す。一方、キム・ジャジョムは清の朝鮮侵攻に備えると同時に謀反の動きを封じるために兵を動かして都の警備を固めるのであった。
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11月16日(木) 第25話「ポンニム大君(テグン)の帰国」
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再び懐妊し貴人に昇格したヤムジョンを牽制しようと嬪宮は内命婦の長として王妃が取り仕切る祭事・親蚕礼の許可を仁祖から取り付け実施する。宮廷内では世子への譲位が噂されるなか嬪宮の存在感が増していく。9年ぶりに帰国したポンニム大君を仁祖は履き物も履かずに大殿の前で出迎える。仁祖に対しポンニム大君は世子の見ている前で涙を流しながら清への復讐を誓う。その光景を見ながら嬪宮はポンニム大君に対する警戒心を強めるのであった。
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11月15日(水) 第24話「王妃による尋問」
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国を思い父親を敬うあまり夜中に大殿の前で涙を流すソヒョン世子。しかし仁祖はそんな世子の行動を素直に受け取ろうとせず、自分の病状を探りに来たのだと曲解する。ついにイ淑媛の部屋の軒先に箕が掛けられる。イ淑媛がヤムジョンの悪行を証言する意思を固めたことを知った王妃は彼女を中宮殿に連れてくるよう指示を出す。その知らせを聞いてヤムジョンは慌てふためくが、イ淑媛にはすでにキム・ジャジョムの手が回っていた。
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11月14日(火) 第23話「世子の苦悩」
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ヤムジョンを断罪する決心を固めた王妃はヤムジョンを大殿から連行し冷宮に監禁する。仁祖はヤムジョンを救おうとするが宮中のしきたりによって王様は内命婦の問題に口出しができない。王妃の攻勢に対してキム・ジャジョムは仁祖にソヒョン世子の弟ポンニム大君を帰国させるよう促す。一方、嬪宮は代理聴政というチャンスを利用して権力基盤を固め新しい国作りを急ごうとするが、肝心の世子は仁祖への孝心と板挟みになって苦しむ。
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11月13日(月) 第22話「代理聴政」
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帰国を前にして清のチョン通訳官に賄賂を渡す官吏が続出する中、チョン通訳官は清国摂政ドルゴンの名代として仁祖に世子への譲位を迫る。一介の通訳官の無礼に激怒する仁祖にヤムジョンは清の要求を受け入れたと見せかけるために仮病を使って世子に代理聴政をさせるよう進言する。一方、チャンニョル王妃は幽閉されているイ淑媛の居所を突き止め、ヤムジョンの悪行を暴露するよう働きかけるがヤムジョンの仕返しが恐くて証言しようとしない。
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11月10日(金) 第21話「王室のしきたり」
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席藁待罪の最中にソヒョン世子は仁祖の叱責を受け気を失ってしまうが、嬪宮カン氏が宮殿に入れないため世子の傍にはキム内官以外誰もいない。そんな世子にキム・ジャジョムの魔の手が忍び寄る。シム・ギウォンの謀反事件の収束後、宮中の集いに出かけたヤムジョン親子に思わぬ事件が起こる。しきたりによって側室の子供は王室の集いに参加できないというのだ。集いから閉め出されたヤムジョンは怒りに身を震わせながら王妃への復讐を誓う。
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11月9日(木) 第20話「輿地球(ヨジグ)の波紋」
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ソヒョン世子の帰還を喜び催した宴で王位を世子に譲ると宣言した仁祖であったが、シム・ギウォンの謀反の動きを察知し宴を途中退場する。世子が新王として担がれていると知らされた仁祖はキム・ジャジョムに首謀者らを取り締まるよう命じる。しかしすべては仁祖の疑心を煽るためにジャジョムが描いたシナリオだった。自分に向けられた父の疑心に戸惑いながらも席藁待罪で許しを請う世子に仁祖は嬪宮の嘆願をもはねつけ怒りを爆発させる。
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11月8日(水) 第19話「膨れ上がる疑心」
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チャンニョル王妃を陥れようとするヤムジョンの計略によって女官たちが次々と拷問にかけられる。計略を知るイ淑媛の侍女の口から真相が露呈するのを恐れたヤムジョンは自ら拷問に手を染めてしまう。清が明を滅ぼしついにソヒョン世子が朝鮮への帰還を果たす。しかしそこには清国摂政ドルゴンの親書を携えた清軍が随行していた。一方、キム・ジャジョムはシム・ギウォンの謀反計画が進行しつつあることを突き止め次なる謀略を画策する。
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11月7日(火) 第18話「呪われたヤムジョン」
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チャンニョル王妃に宛てた嬪宮カン氏の書信を発見した仁祖は2人が謀反を企んでいると疑い王妃を廃位させようとする。仁祖は重臣キム・リュの説得を受け入れて廃位を思いとどまるが新しい国作りを目指す嬪宮への嫌悪を増幅させていく。一方、ヤムジョンは宮殿に呪符とわら人形を持ち込み母親のハン・オクと侍女に自分の部屋の壁や家具の裏に貼るよう指示する。そしてある夜、仁祖としとねをともにしたヤムジョンが突然叫び始める。
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11月6日(月) 第17話「王妃の反抗」
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嬪宮カン氏に亡き父への弔問を諦めさせたチャンニョル王妃は今度は世子夫妻が清に戻る前に後継ぎがソヒョン世子であることを明確にするため宴を催すよう仁祖に進言する。宴に併せて中宮殿には王妃や嬪宮、側室たちが集まった。そこで嬪宮がヤムジョンに耐えがたい侮辱を与える。その後、自分の子供の養育を求めて席藁待罪を行うヤムジョン。しかし王妃はそれを受け入れず、ヤムジョンを許せという仁祖の要求もはねつけるのだった。
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11月3日(金・祝) 第16話「席藁待罪(ソッコデジェ)」
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世孫ソクチョルを人質に差し出すことでソヒョン世子と嬪宮カン氏は8年ぶりの帰国を果たす。そんな世子夫妻に仁祖は宮殿入りを日没まで許さず世子に女人用の駕籠で入宮するよう命じる。世子の挨拶すら受けようとしない仁祖を説得するようヤムジョンに持ちかけられたチャンニョル王妃は仁祖に親子の和解を説く。ヤムジョンの計略どおりに仁祖は激怒し王妃が窮地に追い込まれる。しかし王妃は前例のない方法で許しを請う行動に出る。
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11月2日(木) 第15話「キム・ジャジョムの帰還」
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チャンニョル王妃を宮殿に呼び戻し一夜を共にした仁祖はヤムジョンが産んだ息子スンソン君を立派な王子に養育するよう命じる。王と息子を王妃に奪われた形のヤムジョンだが、偽の王子を溺愛する仁祖をあざ笑う。嬪宮カン氏の実父が逝去したにもかかわらず弔問すら許さない仁祖の元にソヒョン世子は侍従を派遣し帰国の許しを請う。そんななか清国のある提案を携えてキム・ジャジョムが朝鮮に帰国する。
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11月1日(水) 第14話「王妃毒殺計画」
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ヒョンイクが妊婦の腹を割いて取り上げた男子を自分が産んだ息子だと詐称することに成功したヤムジョンは昭媛から昭容に昇格するが飽くなき野望を追求する。ヤムジョンは王妃の座を我がものにしようとあろうことか王妃の食事に毒を盛ろうと画策する。清の皇帝太宗の死去の報に狂喜乱舞する仁祖を尻目に朝廷内では王位交代の謀略がうごめく。一方、瀋陽ではキム・ジャジョムがソヒョン世子に仁祖への不信を植え付けようと画策する。
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10月31日(火) 第13話「仕組まれた出産」
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ヤムジョンの陣痛が始まりヒョンイクは男の赤子を求めてかけずり回る。果たしてヤムジョンは男子を産むことができるのか。明に寝返った援軍と内通した嫌疑でソヒョン世子を投獄した清は、世子を釈放してほしければ瀋陽に出向いて謝罪しろと仁祖に要求する。誰も仁祖の代わりに清に赴こうとしないなか、ある人物に白羽の矢が立つのだがその裏にはヤムジョンがいた。一方、援軍の寝返りは仁祖の指示だと信じる嬪宮カン氏は仁祖への不信を深めていく。
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10月30日(月) 第12話「捨て身の偽装工作」
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ヤムジョンと流産したイ淑媛に毒を盛ったのはチャンニョル王妃ではないかと疑った仁祖は王妃を別宮に追いやるが、宮中では男子出産に血道を上げるヤムジョン犯人説が噂される。仁祖もヤムジョンへの疑いを深める中、彼女は身の潔白を偽装するために捨て身の行動に出る。一方、瀋陽では清に派遣した援軍が明に寝返った責任を取らされソヒョン世子が投獄される。嬪宮カン氏は世子の無実を訴えるために清国皇帝の弟ドルゴンの元を訪れる。
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10月27日(金) 第11話「毒入り菓子」
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イ淑媛の出産を阻もうと菓子に毒を仕込んだヤムジョンはアリバイ工作のために自らも毒入り菓子を口にし中毒症状に苦しむ。そしてイ・ヒョンイクの治療も拒みあくまで目的を果たそうとする。明との決戦を控えた清から援軍要請が仁祖のもとに届くが朝廷の意見はまとまらない。その間隙をぬって兵権奪取を目論むキム・ジャジョムは自ら兵を率いて出陣することを上奏するがキム・インがジャジョムのもくろみを打ち砕く妙案を仁祖に耳打ちする。
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10月26日(木) 第10話「懐妊争い」
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年若いながらも王の愛妾や側室を味方につけ、着々と宮殿の中での地位を確立していくチャンニョル王妃であったが、いまだ王との床入りはかなわず試練の日々を過ごしていた。そんな王妃をよそに、イ淑媛に続きヤムジョンも懐妊をし、宮殿は一見和やかな祝福の空気に包まれる。一方でヒョンイクはヤムジョンが娘を産んだ時の対策として、すり替える男の赤子を確保すべく国中を巡り、潤沢な資金を餌に各地の夫婦を説き伏せていた。
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10月25日(水) 第9話「王と嬪宮(ピングン)の不和」
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王の成婚を祝すという名目で朝鮮への一時帰国を許された嬪宮カン氏は、我が子である世孫ソクチョルに会いたい一心で、清より馬に乗って駆けつける。清へ連行され奴隷となっていた朝鮮の多くの民を解放した嬪宮は、人々に歓声をもって迎えられる。清の風習を取り入れた上に民にも慕われる嬪宮を快く思わず参殿も許さない王を、チャンニョル王妃がたしなめる。ヤムジョンは王の「世継ぎ」を得る最後の機会に向け、策略を巡らしていた。
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10月24日(火) 第8話「新しい王妃」
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娘を産んだことにより、王妃の座を狙っていたヤムジョンの野望はついえる。王への復讐を企てるジャジョムは、落胆するヤムジョンに次の機会を狙えと諭す。そんな中、臣下の強引な勧めによって新しい王妃を迎えることになった王は、敗戦の重荷を抱えながら大々的に王妃候補を募ることをよしとせず、領議政(当時)のキム・リュが推薦した年若い15歳の娘を王妃に迎える。新王妃の誕生により、側室間にも張り詰めた空気が漂う。
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10月23日(月) 第7話「過去との決別」
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ヤムジョンの懐妊を喜ぶ母ハン・オクは、医員のイ・ヒョンイクを巻き込みながら、息子を産ませようとあらゆるまじないを試す。王を倒すべく仲間と共に武芸に励んでいたヒョクは、酔った勢いでヒョンイクを前に「ヤムジョンのおなかの子は自分の子だ」と言い放つ。ヒョクの言動を知ったヤムジョンは、自分の野望のためにある決断を下す。その頃、清では自身の処遇に怒りをあらわにする世子をよそに、嬪宮は新しい時代を見据えていた。
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10月20日(金) 第6話「王の寵愛」
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生娘かどうかを調べる儀式を無事にやりすごし、王の寵愛を一身に受けるようになったヤムジョン。今はまだ側室として最下層の身分である「淑媛」だが、息子さえ産めば出世がかなうと野心を燃やし、王の歓心を得るために取り入っていく。一方でジャジョムは、清より戻った臣下に世子に関する虚偽の報告をさせ、裏では王をかたり資金を用立てるなど、疑心暗鬼になっている王と世子との間にいさかいが起こるよう計略を巡らせていた。
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10月19日(木) 第5話「初めての夜」
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王様の側室となる段取りが進む中、ヤムジョンは自分を呼び出したヒョクに想いの丈をぶつけ、一晩を共にする。そばにいてほしいと懇願するヒョクに、王の側室となり万人をひざまずかせてみせると言い放つヤムジョン。ジャジョムの養女になり、大いなる野望を抱き宮殿へと乗り込むヤムジョンであったが、ジャジョムの計略を不快に思う王は一向にヤムジョンの寝所へ訪れようとしない。そんな王の仕打ちを、ジャジョムは泰然と受け止めていた。
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10月18日(水) 第4話「側室への道」
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キム・ジャジョムの思惑のままに、本人の意思に関わらず王様の側室として送り込まれるべく監禁されたヤムジョン。当初は激しく抵抗するも、自分を蔑み軽んじた者たちを見返すことを心に誓ったヤムジョンは、都で一番と言われた妓生ソルチュクのもとで王を手玉に取るための技量を磨き始める。その頃、人質として清国の瀋陽で暮らすソヒョン世子と嬪宮は、朝鮮から連れてこられ奴隷として売買される民を救うべく苦心していた。
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10月17日(火) 第3話「キム・ジャジョムの計略」
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臣下の反逆と民心の離反を恐れる王は、自らの盾とすべくキム・ジャジョムを赦免し無人島から都へと呼び戻す。涙を流しながら王への感謝を表すジャジョムであったが、冷めやらぬ悔しさを胸に、ある計略を企てキム尚宮に協力を求める。一方、ナム・ヒョクとの結婚を夢見るヤムジョンは、淡い期待を抱きつつ生活の援助品を携えてヒョクの家を訪ねるが、恩返しをすると約束したはずのヒョクの母に、むげにあしらわれて深く傷つく。
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10月16日(月) 第2話「ヤムジョンの想い」
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殺してしまった清兵の埋葬を手伝ってくれたナム・ヒョクとの距離を縮めるも、自分の気持ちに素直になれないヤムジョン。母親を訪ねてきた父親の勝手な言いぐさに、幼少期に本妻になじられる母の姿を思い起こしたヤムジョンは、両班の側室の娘として生まれた境遇をよしとせず、いつか見返すことを固く決心する。一方、仁祖の王位就任時に功を立て忠誠を尽くしたにも関わらず流刑に処されたキム・ジャジョムは、王への復讐を誓う。
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10月13日(金) 第1話「三田渡(サムジョンド)の屈辱」
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朝鮮時代中期 1637年1月30日、清軍の侵攻を逃れ南漢山城で籠城していた仁祖は清の皇帝の前に膝を屈し、三跪九叩頭の礼をもって屈辱的な要求とともに服属を受け入れる。王が降伏したとの知らせを受けた都元帥キム・ジャジョムは宮殿に駆けつけるが、王に激しく叱責され斬首を言い渡される。清兵による悪逆無道な略奪は凄惨を極め、民の生活は脅かされる。そして平穏に暮らしていたヤムジョンの身にも危険が迫るのであった。