第22回 プロ野球が開幕しました ~サンテレビボックス席も始まりました~

6月19日、待ちに待ったプロ野球が開幕しました!我らがタイガースは東京ドームでの伝統の一戦に臨みました。結果はあらためてここで書くまでも無いですが…。実はサンテレビ取材班もこの3連戦には東京ドームへ伺いました。例年東京ドームで開幕カードが行われるときには、カメラ1台で取材へ伺っているのですが、今回厳戒態勢のなかでも取材を行うことができました。
 
私もその取材に帯同させていただいていましたので、そこで見たり、感じたりした内容を記させていただきます。ご存知のとおり入場にあたっては体温を測ったり、その日の行動記録を記入したり、などが必要となります。あらかじめ取材へ伺うメンバーも前日までに球団へ申請することも必要となりました。対策は万全にとられています。

東京ドームへ入ると、驚きの光景が広がっていました。無人の観客席が一面オレンジのジャイアンツカラーでした。そこには黒色の文字も作られています。「WITH FANS」や「TOKYO PRIDE」などジャイアンツの選手たちを鼓舞するような文言が。「お客さんがいなくてもこれだけアウェイ感を感じるのか!」と圧倒されました。他球場でもファンのパネルを座席に置くなどの試みがされていました。

試合中にも東京ドームの演出は随所に見られました。両ベンチ上付近の座席には台が作られ、そこでチアリーダーや、ジャビットくんなどのマスコットが踊ったり、ジャイアンツが得点圏にランナーを置けばスピーカーでチャンステーマの応援が流れたり、お客さんのいない中で苦心してホームの雰囲気を出そうという意図を感じました。球場に来られなくてもテレビやネットでの中継で楽しんでもらおうとするその取り組みから、やはりプロ野球はファンあってのものだ、というのを感じました。おそらく甲子園球場でも様々な取り組みが考えられているでしょう。お客さんがいないのは寂しいですが、その中でどういった工夫をしているのかに注目したいです。中継でも取り上げられればと思います。

6月26日と27日には『サンテレビボックス席』も放送されました。ご覧になっていただいた方はお分かりかと思いますが、アナウンサーやカメラマン・ディレクターなど放送はテレビ神奈川さんの制作で、その映像と音声をサンテレビで試合開始から終了までお届けする、というものでした。27日のサンズ選手の逆転3ランは本当にしびれましたね!21時半を過ぎてのホームラン、まさにサンテレビボックス席が本領を発揮する時間に打ってくれました。伊藤和雄投手の初勝利や、代走の植田選手の盗塁など、もし自分がディレクターを務めていたら取り上げたい選手がたくさんいる試合でした。

7月1日のナゴヤドームでのドラゴンズ戦からサンテレビ制作のサンテレビボックス席がスタートします。スポーツ部ディレクター数人でローテーションしながら中継車Dを務めます。私がどの試合を担当するか、とかは申し上げませんが、中継が終わったときにこのコラムで書けるようなことがあれば、またその試合については書かせていただきます。

野球を目の前で観たくても観られない方が多いこの状況で、その野球を現場から伝えるのが我々の仕事です。制作・技術スタッフが一同となって『サンテレビボックス席』を皆さまへお届けできるよう頑張りますので、7月1日の18時より、どうぞよろしくお願いします!

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