〈9/21 阪神 4-10 広島(甲子園)〉
勝:松本
敗:岩貞
「序盤から大差で!」とは、試合前の声出しの糸井さん。
引退試合に臨むため今日一軍登録された。
4-4同点の延長11回に6失点してやり返せずチームは負けた。
試合時間は4時間38分。
時刻にして夜10時半過ぎ。
終電が気になる時間で、完売だったスタンドにも空きが目立ってきた。
糸井さんのセレモニーが見たくて甲子園のチケットを手にした人も多いはずで、そして、糸井さんが大好きな甲子園の景色というのは満員のファンで埋め尽くされた景色だ。
そんな景色を最後に目に焼き付けてほしかったのに、ただ満員の甲子園の中で送り出してあげたいという願いすら叶わないなんて、延長して勝ったならまだしも、負けたなどと、今私冗談書いてますか?
仮に私も球場へ行ってたとするなら、セレモニーの途中で球場を飛び出ないと、終電に間に合わない時間だった。
今日、最後まで残った人はみんながみんな近所の人だけではないはず。終電逃しても、糸井さんがベンチの裏に姿を消すまでちゃんと見送るんだって残ってくれた人たちもいたはず。
心を球場に残して帰った人も、寒い中最後までいた人も、みんなおつかれさまでした。
試合の方は、CS出場をかけて負けてはいけない一戦でもあり…あぁほんと、負けちゃあかんかったんやで…
よくもこうも毎日…(以下略)
ただ、救ってくれたのも糸井さんだった。
糸井さんの手に、打球を飛ばした感触が残った。
糸井さんの目に、三遊間を抜けていく打球が最後の打席の景色として映った。
これだけでも嬉しかったし、涙を堪えて打席に立ち、追い込まれても粘ってヒットにしてくれたのは、ベンチから見てた若い選手たちにもあるべき姿を示してくれたのだと思う。
本当は、糸井さんのために快勝してくれればよかったんだけど、糸井さんならベンチ裏で思いっきり明るくどやしてくれているような気もする。
らしいっちゃらしいようなタイガースで終わってもらえたってことかな。
(ええわけないけどな)
糸井さん、19年間おつかれさまでした。
タイガースに来てくれてありがとう。
[今日のマルテ]
チラ見せだけで代打の出番はなく。
おーん。