〈9/5 広島 3-11 阪神 (マツダ)〉
勝:岩貞
敗:九里
試合前、新井さんが今季限りでの引退を発表。
広島では号外も出てテレビで緊急特番も組まれたとかで、新井さんの存在がどれほど大きいか、愛されていたか、また改めて感じた。
ー2008年4月1日。
タイガースに移籍した新井さんが、広島市民球場の打席に立った。
全打席で広島のファンからものすごいブーイングが浴びせられたことは、当時の私はとてもショックを受けた。
愛ゆえなのか、単なる叱咤や憎悪なのか、ファンなりの新井さんいじりだったのか、まぁ、今思うと、感情はひとつじゃないから、全部盛り…なんだろうな。ブーイングはなんと次の日にも続いて、私は、新しいイエローユニに「25」の背番号をつけた。
新井さんは、広島が好きだったし、広島のファンも新井さんが好きだった。
だけど新井さんは、悩んでもがいて、タイガースへの移籍を決断した。
この新井さんの決断にとことん付き合うと、私も決めた。
それからのタイガースは、いいことも悪いこともいっぱいあったが、新井さんのいた時間はとても楽しかった。
新井さんの、口を大きく開けて笑うところが好きだ。
たくさん冗談を言うけど、とても礼儀正しい人だ。
私服がとてもヘンな人だ。
案外、何も知らない無垢な人だ。
たぶん世界一、「弟」から尊敬される「兄」だ。
「真面目」と「不器用」のミルフィーユ仕立てでどうぞ、だ。
6-4-3!ダー!
広島へ戻ってしまっても、新井さんは特別な存在だ。
5回裏、代打で登場した新井さんに、ズムスタは惜別混じりの大歓声。
試合後のヒーインで、この雰囲気のことを木内アナから聞かれた先発岩貞。
タイガースで1年だけだったが一緒のチームだったから思うこともあるだろう。
なんと答えるかなって思っていたら
「集中してたんで、あまり気にはならなかったんですけど」―
岩貞よく言った!!
ここで感傷的で優等生なことを言おうものなら、今日の白星は取り消してやる!ぐらいに思っていたのだ。
今の岩貞にそんなのはいらないのだ。引退試合でもないのでね。
それに、プロ野球選手たるもの、まず自分のために野球をやるのだ。
新井さんを空振り三振にとった外角高めよくコントロールされてた。ナイスピッチ!
プロ入り以来の広島戦未勝利という不名誉はこれで終わった!
お誕生日おめでとう!
それから、糸原、大山!
いくら新井さんと一緒にやってないつったってね、こんな日に猛打賞にホームラン…やり過ぎだ!(笑)
そういうのはバレないように万遍なくやること。明日からも頼む!
それともう一人!
植田海!
プロ初打点は内野ゴロか。なんか「らしい」!(笑)
おめでとう!
明日も新井さんと勝負しよう!
とことん、最後までな!