〈10/15 阪神 6-13 DeNA (甲子園)〉
勝:三上
敗:桑原
いつだって試合を観たいと思っているし、せっかく手にできたチケットだから、できれば試合はやってほしいと思っている。
けれどそれはどんな状態でも強行してほしいというものでは、決してない。
雨は止むことなく降り続けた。
内野の土は雨が浮き、まるで鏡のよう。外野の芝は選手が動くたびに水しぶきが上がった。
転がったボールが止まる。選手はいつものように走れない。
まともに野球をできるコンディションでないどころか、怪我が心配でしかなかった。
何度も土が入れられ、試合がなかなかすすまない。
スタンドにいた小さな子たちは、風邪をひくからと試合も前半で連れて帰られた。
カッパをきていてもたくさん濡れた。手と足の先の感覚はとうになかった。
私自身、雨の観戦が初めてなわけもなく、慣れている方だと思っているけど、ここまで酷い状態で観戦したのは、記憶にない。
CSの開催か中止を判断するのは、NPBのセ・リーグ統括。
開催した理由に「CSの1試合の重み」と言ったことも気にいらない。
あまりにもわかりきったことだからだ。
そして試合開始後は、審判に判断が委ねられるという。
これが一番気に入らない。
「CSの重み」を言うならば、審判に委ねずNPBとして協議し判断するべきだ。
プロ野球の発展を考えるなら、いいプレーを、球場で、生で観てもらうのが一番だと思っている。
そのための舞台を整えるのが、NPBの仕事だ。
選手はあんな環境でも精一杯やった。怪我のリスクを背負いながら。
あんたたち何、放棄してんだ。
日程がつまっている、というのは理由にならない。
日程を決めたのは他でもないNPBだからだ。
怪我人が出る前に、ファンがこれじゃもう球場へは行きたくないと思う前に、考えてほしい。
ところでグラウンドといえば阪神園芸さん。
本来の阪神園芸さんの仕事は、最高のグラウンドを作ることであって、最低限のグラウンドを作ることではないのだが、与えられた「試合を続行する」という任務を遂行。土を入れ、グラウンドを整えた。
そしてあの状況のなか、9回までやり遂げられるグラウンドを作り続けた。
阪神園芸さんでなければ、試合を開催することさえ難しかったはずなのだ。
阪神園芸さんに不可能がないことも、今日の強行の手助けとなってしまったのだろうか。
うーん。プロ過ぎて悩ましいというのも妙な悩みだ。
DeNAの選手の集中力はすごかったな。
同じ条件で戦って、いや、ホームであるタイガースの方が有利だったはず。
シーソーゲームを一気に逆転、大差をつけられたのは、これは完敗。
投げたピッチャーを誰一人責めることなどできない。
明日、また、だな。
桑原!まだまだ投げて!
日シリ行こう!
大山!サイクルヒットまであと三塁打ひとつのみという4安打。次も頼んだ!