2020年02月20日(木曜日) 11:44 地域・まち文化・スポーツ

密着!報徳ラグビー 引退式 選手たちのラストメッセージ

仲間たちへの感謝。家族への思い。強豪・報徳ラグビー部の引退式に密着。選手のラストメッセージとは。

3年生の吉田幸司選手。チームの主力として活躍し、激しいプレーが持ち味です。小3の頃、お母さんの勧めでラグビーを始めた吉田選手。家計を1人で支える母を思い、私学への進学をためらったといいます。

(報徳学園 3年生 吉田幸司選手)
最初、お母さんに「(報徳に)行ってもいいか?」って聞いたときに「あんたが頑張れるんやったら行ってき」と言われたんで。
自分が頑張っている姿を見せて恩返しができたらいいなと思って。

どんな選手なのか監督に聞きました。

(報徳学園 西條裕朗監督)
実はキャプテンにしようと思う1人だったんです。ところがあまりしゃべれません。寡黙な子で。黙々とやって。

引退式では上手く思いを伝えられるのでしょうか。

一方、裏方としてチームに欠かせない存在となったのが3年生の生田隼人選手。部員90人の大所帯を支えてきました。

(報徳学園 3年生 生田隼人選手)
僕が気づかないとチームの皆が何も変わらない。言葉だけじゃなくやっている姿、掃除している姿を見せながら。

主力として期待されて入学した生田選手。しかし、右足の骨折や内側靭帯断裂など度重なるケガがあり、マネージャーに転向しました。

(西條監督)
人がやってなかったら自分もさぼりたいが、そこを嫌な顔をせず本当にひたむきにやっていたんですね。
陰日向なく一生懸命やれる子だなと。

引退式当日。尼崎市内のホテルで行われた引退式。3年生32人や下級生、保護者や指導者などが参加しました。吉田選手と生田選手の親御さんも駆けつけました。

続いてスピーチ。吉田君の出番です。

(吉田選手)
報徳でのラグビーはいつも周りに刺激を与えてくれる人がいて、自分を大きく成長させてくれるものでした。
最後にお母さん。一番応援してくれて誰よりも応援してくれて、僕の一番の支えになってくれて、とてもいい環境でラグビーをさせてもらいました。本当にありがとう。

(吉田選手の母 美穂さん)
普段あまり男の子ですし、ありがとうとか言わないのでそれを聞いて、こっちの方がありがとうって思った。

吉田選手は中央大学でラグビーを続けます。これまでの自転車通学から親元を離れての生活に変わります。

(美穂さん)
ここで出した方が、親離れも子離れもするいいタイミングかなと。

生田選手の出番です。

(生田選手)
高校では悔しい3年間でもあり、たくさんの事を学ぶ事が出来た3年間でした。
(両親へ)試合に出る出ない関係なく応援に来てくれてありがとう。

(西條監督)
「人を押しのけてでも」というのがどうしても必要なスポーツ。ところが、いくちゃんはなかなかそういう風にならない。
そういういくちゃんにマネージャーしてもらってよかった。

(生田選手の父 友和さん)
「チームのためにやる」って僕たちに言ってきたことは、すごく嬉しくて。
切り替えたんだと思ったとき、成長したんだなと思いました。

(生田選手の母 みどりさん)
色々な場面がよみがえってきて、いい宝物というかいい言葉をいただいた。

生田選手はIPU環太平洋大学で選手としてラグビーを続けます。

(生田選手)
32人という多い人数で最後までラグビーできたということが一番。仲間の大切さを学ぶことができました。

報徳での経験を胸に32人が巣立ちます。

 

 

 

 

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