2020年01月29日(水曜日) 17:01 地域・まち

【特集】CSRでボランティアを業務に

「ボランティアに行きたいけど仕事のことを考えると参加できない」。企業のボランティア休暇の制度など、志のある人をサポートする仕組みが課題となっています。

社会貢献活動の一環で、神戸市の企業で、業務として従業員をボランティアに参加させている企業があります。その取り組みとは?

CSRとは、企業の社会的責任のことで日本では社会貢献活動という意味でも浸透しています。その一環で、業務として従業員をボランティアに参加させている企業があります。神戸市に本社を置くリフォーム会社・新生ホームサービスです。

「今の神戸があるのは周りの方のたくさんの支援があっての今だと思うので、それの恩返しとして神戸に勤めている私たちが何かひとつの力になればいいなと思って参加しました。」
「事前に被災している方たちがどういうものを欲しているのか、きちんとヒアリングしてそれにあった物資を送る。ということは自分たちも被災した側だから分かることなのかなと。」
(ボランティアに参加した社員たち)

東日本大震災の後、災害が起きるたびに、会議を開いて情報収集。支援の方法や行先をその都度考え、希望する従業員をボランティアとして業務で派遣しています。

(ボランティアに参加した社員)
会社がそうやって率先してくれるので動きやすかったですし、自分としてもできるだけ業務を調整して参加できるようにしていきたい。

25年前、当時住んでいた関東から長田の被災地を訪れボランティアに参加した松川倫子さん。

(新生ホームサービス 広報担当 松川倫子さん)
正直言って25年前、こちらに来たときは、まさか復興するとは考えもつかないというか。

毎年1月17日には、東遊園地を訪れ、追悼行事に参加しています。東日本大震災の後、松川さんも東北にボランティアに行くことを提案されました。

(松川さん)
業務指示として南三陸町の方に行くように命じられまして正直びっくりしました。

これまで宮城県南三陸町を5回訪れたほか、熊本地震や広島、九州北部の土砂災害などでボランティアに携わってきました。

(松川さん)
休暇を取得するとなると、自分の業務のことが心配であったりとか、心の負担というのが非常に多くあると思うんですね。
ですので、どうしても個人的に行きたいと思っていたとしてもなかなか行動に起こすまでには難しいところもあるかと思います。
会社が企業としてバックアップしてくれるシステムは非常に良いものだと感じています。

♪地震にも負けない ♪響き渡れ僕たちの歌。

神戸と他の被災地の懸け橋にと、2015年には神戸の震災祈念コンサートに南三陸町の人たちを招待。2021年、神戸と熊本、岡山、仙台の4都市の被災者が交流するコンサートへの支援を検討しているそうです。

LINE

あわせて読みたい

広告

広告

広告

PAGE TOP