阪神淡路大震災で3559棟の建物が全壊するなど、118人が亡くなった兵庫県宝塚市では、犠牲者の名前を刻んだ追悼の碑が新たに設置され、除幕式が行われました。
宝塚市の「ゆずり葉緑地」で行われた除幕式には、中川智子市長や関係者およそ180人が出席し、遺族30人の手によって除幕されました。
追悼の碑は、市民からの寄付およそ135万円で建てられ、震災を次の世代へ伝えようと、表には「忘れない」という追悼文が、裏には生きた証しとして犠牲者118人のうち、遺族が希望した72人の名前が刻まれました。
銘板には犠牲者118人全員分のスペースが設けられていますが、21人の遺族は名前を刻むことを望まなかったほか、25人の遺族とは連絡が取れなかったということです。
市では今後、遺族が希望すれば名前を追加したいとしています。