淡路島で100以上の寺院を1年ごとに巡り回る回り弁天が営まれ、190年ぶりに淡路市高山の勝楽寺に御神体の弁財天が到着しました。
6日午前、南あわじ市の春日寺で淡路巡遷妙音弁財天の法要が執り行われました。淡路巡遷妙音は弁財天が1年ごとに淡路島のお寺を巡ることから、回り弁天と呼ばれ300年続く伝統行事です。
法要を終えた弁財天は、白い布でくるまれ、信者たちの掛け声に合わせてこれから1年を過ごす淡路市の勝楽寺に運ばれます。
淡路島には江戸時代中期、高野山から授かった弁財天のご利益で、目の不自由な人の視力が回復したという言い伝えがあり、以来、ご利益を願う島民のために淡路島にある高野山系列107ヵ所の寺院に1年ずつ弁財天を移すようになったのが回り弁天の始まりと言われています。
淡路市高山の勝楽寺に回り弁天が巡るのは、190年ぶりとなるそうです。 勝楽寺では7日午前11時から弁財天の奉迎祭が行われます。