播磨の女子サッカーチーム・ASハリマアルビオン。サッカー強豪校出身選手など36人が所属。なでしこリーグ1部への昇格を目指しています。
前期は主力にケガが相次ぎ10チーム中7位。後期の巻き返しに期待がかかります。
(ASハリマアルビオン 宮本裕加主将)
決めきるところでしっかり決めきるとか、チームのために走ることを90分間、出ている11人だけではなくサブも含めて戦っていけたら結果につながる。
選手たちの大半はスポンサー企業に勤務。フルタイムで働いた後、練習に向かいます。
ハードスケジュールの中でもサッカーを続ける理由は…
(坂田絵里選手)力仕事をしてからまた練習というのはすごく体力を使う。
単純にサッカーが好きだから頑張れるというのはあります。
(代田美希選手)サッカーのためなんで嫌いじゃないです。
チームは2012年に創立。2015年に飛び級でなでしこリーグ2部に昇格しました。昨シーズンは終盤まで1部昇格を争ったものの失速し5位。1部昇格は近くて遠いのが現状です。
チームで唯一、設立当初からのメンバーMF10番の千葉園子選手。身体能力が高く、パスもシュートも守備も出来るオールラウンドプレーヤーです。
(千葉園子選手)
走って守備もしないといけないし、攻撃も絶対1人は中に入らないといけない。気持ちでプレーしている。
大阪出身の千葉選手。姫路の日ノ本学園や日ノ本短大では全国大会で活躍。では、ピッチを離れるとどんな人なのか、千葉選手と親しい選手たちに聞きました。
(選手たち)
女子力高いです。服装に関しては。一緒に買物に行ったんですけど、何回も何回も行って振り回されて3~4軒行って、でも見つからず取り寄せしました。
増税前に買うって言ってた(笑)
また仕事では白衣を着ているそうで…
(千葉選手)
お客様のサンプルが分析センターに届いて、油がどれくらい浮いているとか、水分がどれくらい入っているかを検査する仕事をしています。
長年チームを引っ張って来た千葉選手。これまで多くのケガとの戦いでした。
-手術は何回された?
(千葉選手)今までだったら計8回。
2018年右ひざの前十字靭帯を断裂。さらに半月板も損傷。また両肩を負傷し骨を移植する手術も。それぞれ全治8か月の重傷でした。
(千葉選手)
9月と11月、1月にまとめて手術させてもらいました。絶対負けたらいけない、強い気持ちがないと復帰はできないと思っていたんで、誰よりもリハビリの量は負けないくらいやらないといけないと思っていた。
辛いリハビリを乗り越え、驚異的な回復を見せた千葉選手。予定より2か月も早く復帰を果たしました。
そして迎えた8月の復帰戦。右からのクロスに右足を振りぬく得意の形でゴール。
(千葉選手)
自分が点を決められて、そこからチームが乗って逆転という形に持っていけたのがすごい嬉しくて、この1年諦めないでやってきてよかったなと思えた瞬間でした。
チームの顔が戻り勢いに乗るASハリマは、10月12日、ホームで強豪オルカ鴨川と対戦。千葉選手持ち前のハードワークでチームを勝利に導きます。