2019年09月27日(金曜日) 12:18 地域・まち

観測予報管理官が解説 2019年の冬は暖かい?寒い?

26日放送の「情報スタジアム4時!キャッチ」で、神戸地方気象台観測予報管理官の笠井将伸さんをお招きして、今後秋冬の気候がどうなっていくかをお聞きしました。

(気象予報士  前田勝久さん)
まずはおさらいとして、去年どうだったかという様子から見ていただきたいと思います。

思い出してください、雪が降らなかった!暖冬でスキー場は大変でした。
それだけじゃないんですよ、養殖わかめも色づきが悪くて影響が出た。こういうことも暖冬であるんですね。

さらに、暖冬で梅の収穫量も半分以下に減っちゃった。こういうこともあって、冬になってもずっと半袖でいたとかね。

そういうことで去年は暖冬だった。今年はどうかということで、25日気象庁が発表したこちらですね、3カ月予報。

まず秋(10月~12月)がどうなるかということですが、気温は平年より高い。降水量はほぼ平年並みということですので、どうやら2019年の秋は一気に深まるということにはならないということですね。

(小浜アナウンサー)紅葉とかは?

(前田さん)
気になりますよね、ちょっと遅れるかもしれませんね。しかも、その次の3カ月ですね。

冬(12月~2月)どうなるかということで、やっぱり気温は平年並みか高い。降水量は普通に降るということで、雪じゃなくて雨になりそうだという見通しが発表されたんですよね。

2018年はエルニーニョ現象の影響でかなり暖冬傾向でしたが、そのあたりどうなんですか?

(神戸地方気象台観測予報管理官 笠井将伸さん)
エルニーニョは収束してますので、2019年は別の要因が考えられています。

こちらの図を用意しました。紫の点線が平年の偏西風、ジェット気流を表しています。このジェット気流よりも北側は冬の気温、南側は春から夏の気温というふうに見ていただいたらいいと思います。

2019年、太平洋高気圧が強い状態がこの後もしばらく続きますので、この暖かい空気がこの偏西風を少し北に持ち上げます。

そのことによって、日本付近は寒気の影響が弱くて、暖かい空気の影響が多いので、平均的に見ると冬は暖冬傾向という予想になっています。

(前田さん)
ということは、冬が暖かい…。また雪が降らないってことになっちゃうんですか?

(笠井さん)
実はですね、季節予報というのは平均的な大気の影響を表しています。なので、ひと冬過ぎてみると暖冬であったとか雪が少ないっていうことはあるんですけど、実は日々の天気とはちょっと違う可能性があります。

この偏西風が蛇行しているということは、暖かい空気が入っているときには暖冬傾向なんですけれども、南のほうに下がっているような状態になります。

そういうときには逆に急に寒気が入ってきて、大雪とかいわゆるドカ雪のようなものが降る可能性があります。

(弘松キャスター)
それが一番怖いですよね。備えていない状況で降ったりしたら、スタッドレスいきなり履かなあかんとかって。

(サニー・フランシスさん)
急に降ったら高速道路は困るんですけど、スキー場はちょっとね、それで助かるっていう部分はありますね。

(前田さん)
降るところには降ってほしいというところで、どういうふうになるか気になるところではあります。

■26日放送「情報スタジアム4時!キャッチ」より

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