2019年06月20日(木曜日) 15:40 地域・まち

信頼回復への取り組みなど説明 神戸製鋼所とJR西日本が株主総会

品質データの改ざんが問題となった神戸製鋼所の株主総会が神戸市内で開かれました。

神戸・ポートアイランドで開かれたことしの株主総会には372人の株主が集まりました。

神戸製鋼は2016年からおととしまでのアルミ製品などの品質データ改ざんが発覚し、ことし3月に不正競争防止法違反の罪で罰金1億円の判決が確定しました。

また、神戸市灘区に建設を進めている石炭火力発電所について周辺住民が建設と稼働の差し止めを求めて訴訟を起こしていて、住民らが会場周辺で事業のリスクを訴えました。

株主総会の冒頭では山口貢社長が「多くの人にご心配とご迷惑をかけた。 再発防止策は予定通り進んでいて、信頼回復に向けて取り組んで行く」と挨拶。

これに対し株主からは「襟を正す姿勢は理解できる」とした意見が出た一方、「石炭火力発電所の事業は地域との共生などの企業理念に反するのではないか」という声があがりました。

一方、JR西日本は大阪市内のホテルで株主総会を開き、およそ1150人が出席しました。

総会でははじめに、2005年の福知山線脱線事故の犠牲者に黙祷が捧げられました。

事業報告では去年、大阪北部地震や西日本豪雨など相次いで発生した自然災害による被害を挙げ、「引き続き地域の皆様と協力しながら被災地の復興に取り組む」と述べました。

また、株主からの質疑では、走行中の新幹線で台車に亀裂が見つかった問題の安全対策などが指摘され、JR西日本は超音波を使った台車の検査の導入や、現場での連携を強化するなどして安全最優先の意識の浸透に取り組むとしました。

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