世界中で愛される大ヒット作。「機動戦士ガンダム」
放送40周年を迎える今年、サンテレビで放送中。またHP上では総監督の富野由悠季さんの独占インタビューを公開しています。
「ガンダム放映40周年、おめでとうございます。節目の年を祝いたいという事で、ガンダム世代のこの方の登場です」(小浜アナ)
「ガンダム好きと言えば前田です」(気象予報士 前田勝久さん)
実は気象予報士というのは仮の姿で趣味はプラモデル作り。中でもガンダムのプラモデルには深い思い入れがあるそうです。
「ザクを改良してグフを作りましたよ。それで雑誌のコンテストに応募して、銀賞、全国2位」( 前田さん)
「お金いくら位つぎ込んだ?」(小浜アナ)
「車が買えるんじゃないですか?」( 前田さん)
話がとまらない前田さんを促し、とある場所へと向かいます。
(移動車内で盛り上がる2人)
♪燃え上がれ 燃え上がれ 燃え上がれガンダム~
「加古川にやってきました。ここで前田さんに見せたいものがありますんで。こちら岡田健一さんです。前田さんにはこの赤いシャア専用アイマスクをして頂いて…」(小浜アナ)
実は岡田さんが制作したあるものが目と鼻の先にあるそうで…。
「それではオープン!」(小浜アナ)
「おおおおおーっ!」( 前田さん)
「機動戦士Zガンダム」のモビルスーツ百式。木製の模型で、百式特有のゴールドと重厚な質感を見事表現。材料費は…15万円。この存在感と完成度。どーですか?かみじょうさん。高さは2m。重さは40キロ。144分の1の模型と比べると…その巨大さが実感できます。
「リアルとしか言いようがない。実際ここから吹き出したりするんですか?」( 前田さん)
「いやいやそれはないわ」(岡田健一さん)
「それはないわな」( 前田さん)
百式を前に童心にかえるおっさん2人。
「すごいなこれ、前田さんもやりたくないですか?ほらやりたいんでしょ?」(小浜アナ)
「へへへ仕方ないなあ…バババ、カミーユはどこだ」( 前田さん)
職人技が光る岡田健一さんは、旧国鉄などに勤務した技術者。神戸まつりではフロート作りを5年。さらに鳥人間コンテストにも5年連続出場したそうです。
「滑空部門で3位になって賞金をもらった」(岡田さん)
「20万賞金でもらってかかったお金は?」(小浜アナ)
「2~300万かかっている、もう大赤字」(岡田さん)
百式の制作期間は1年。御年72歳脳梗塞で2度倒れながらも執念で完成させた力作です。
「朝昼晩(1日)15時間位ぶっとうしでやって体重も6キロやせた」(岡田さん)
実は岡田さんが1番最初に制作したのはZガンダム。おもちゃ屋さんで見て一目ぼれし、定年後の暇つぶしと孫を喜ばせようと作りました。しかし。
「(孫は)半分無関心。孫にとってはどうでもいい話」(岡田さん)
いま、3つめの作品を制作中とのこと。本邦初公開です。
「ユニコーンじゃないですか?」( 前田さん)
三作目はユニコーンガンダム。現在8割がた完成。コックピットは開閉式になっています。関節部分は黒に金色の粉を吹き付けるなど細部にもこだわっています。わざわざお台場に行かなくても加古川にあるんです!
「(ボディーを触って)アールになっている。これどうやってやるんですか?」(小浜アナ)
「それは説明できない。企業秘密、小さい木をずっと組み合わせていく。最後は手作業で研いで丸く」(岡田さん)
「言うてますやん。企業秘密」( 前田さん)
「説明が面倒くさいから(笑)」(岡田さん)
ここで門外不出の作り方を特別に教えてもらいました。まず市販のプラモデルのパーツを参考に10倍に拡大したものを木で作ります。ボンドで木を何枚も組み合わせた後。やすりをかけ、塗装。この工程を繰り返すこと10回。さらに。
「やすりでツルツルに仕上げスプレーを吹き付け完成」(岡田さん)
ここまでしてようやく1つのパーツが完成。これを500パーツ作り、組み立てる、気の遠くなるような作業です。
結婚44年の奥さんは、岡田さんの趣味をどう思っているのでしょうか?
「あれだけ作っても置き場所がないでしょ?だから私は“それどうするの?って、自分の小遣いでしよってから、私も何も言えない。あ、小遣いも渡してないから言われへんか(笑)」(岡田さんの妻)
今年放送40周年を迎えたガンダム。世代を超えて永遠にファンの心をつかみ続けます。