西脇市で半世紀以上続いたおもちゃ店の閉店が決まり、かつて店を利用した町中の人による素敵なサプライズが行われました。
お城のような洋風の外観と、1300平方メートルの広い売場面積を持つ西脇市のおもちゃ店「てんぷる」はおもちゃのデパートと呼ばれ、多くの人が集まる西脇市の人気店です。
しかし、開店から63年が過ぎ、創業者の遠藤さんは建物の老朽化や自身の高齢などの理由から今月31日での閉店を発表。 西脇市の大きなニュースとなりました。
多くの人に笑顔を届けてくれた「てんぷる」に感謝の思いを伝えたいと、地元の人たちがサプライズを計画。それがこの青いレールです。
見覚えのある人も多いのではないでしょうか。 そうプラレールです。
それぞれの自宅から持ち寄って集められたプラレール。 みんなで2時間以上かけて繋ぎあわせたその全長はなんと500メートルを超えました。
実はかつて西脇市には、JR鍛冶屋線という鉄道が走っていました。
「てんぷる」は鍛冶屋線の西脇駅の前にあり、クリスマスにはてんぷるの包装紙にくるまれたプレゼントを持つ乗客で溢れかえったと言います。
子どもたちの思い出をつむいできたおもちゃのデパート「てんぷる」は今月31日、63年の歴史に幕をおろします。