神戸市の外郭団体「神戸新交通」が、少なくとも過去7年にわたり合わせて2000万円以上の不正な給与を複数の社員に対し支給していたことが分かりました。
ポートライナーなどを運行する神戸市の外郭団体神戸新交通によりますと、不正支給が確認されたのは2012年度から2018年度の7年間で、労働組合の役員を務める社員7人に対し、本来の給与とは別に賞与や超過勤務手当としておよそ2200万円を支給。
これは労使交渉を円滑に進めるために支給されていたということで、社員に不正に支払われた給与の手取り分は、組合費にあてられていたとみられています。
神戸新交通を巡っては、社員に不透明な貸し付けを行っていたなどとして、先月神戸市の久元市長が市の監査委員に監査を要求。
今月17日からの監査に向け、準備をしている中で、今月15日、給与の不正支給も発覚したということです。 神戸新交通によりますと、このような不正支給は2002年ごろから行われていたとみられていて、今後、2011年度以前に不正支給された金額なども精査した上で関与した社員を処分する方針です。