2019年05月20日(月曜日) 18:57 地域・まち

チカラもち重量挙げの高校生王者 尼崎工業高校ウエイトリフティング部

自分の体重よりはるかに重いバーベルを渾身の力で持ち上げる重量挙げ。
そんな世界で、全国にその名を轟かせるのが県立尼崎工業高校ウエイトリフティング部です。

県内の高校では数少ないという専用のトレーニング室で日々汗を流すのは男子10人、女子3人の部員たち。
名門・須磨友が丘高校でも指導した園家恭一監督が11年前に赴任し、近年急速に力をつけてきました。

中でも注目なのが、高校生チャンピオンの2人。
まずは男子61キロ級のホープ、3年生の大西裕也選手です。

小学生で競技と出会った大西選手は大きなケガもなく順調に記録を伸ばし、以前の階級で去年の国体を制覇。
すると3月には、20歳以下で競う全日本ジュニアで大学生を抑え、頂点に立ちました。

直後の全国高校選抜大会でも2位に大差をつけて圧勝し、今、勢いに乗る次世代のエース候補です。

一方、苦しい時期を乗り越えて飛躍したのが男子89キロ級の3年生川上直哉選手です。

バーベルを一気に頭上に掲げる「スナッチ」。
そして、一旦肩まで持ち上げ、次の動作で上げる「クリーン&ジャーク」の2種目の合計で競う重量挙げ。

川上選手は恵まれた体格と素質で期待されていましたが、去年夏に肋骨を疲労骨折。
半年におよぶリハビリを経験しました。

そして迎えた3月の全国大会。
スナッチ、ジャークともに自己記録を大きく更新し、合計278キロをマークして初めての栄冠に輝きました。

階級も、頂点までの道のりも違う2人の若き王者。
それでも、高校最後の年にかける思いは同じです。

 

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