今月21日、神戸市営バスが歩行者をはね、2人が死亡、7人が重軽傷を負った事故で、過失運転致死傷の疑いで送検された運転手の男が「気が付いたら目の前に人がいた」などと話していることが捜査関係者への取材で分かりました。
事故があった現場近くの歩道に設置された献花台には、けさも多くの人が訪れ、花束や飲み物などを供えて犠牲者に祈りを捧げていました。
この事故は今月21日、神戸市中央区のJR三ノ宮駅近くの県道で市営バスが歩行者をはね、明石市の大学生柳井梨緒さん(20)と神戸市須磨区のアルバイト那須勇成さん(23)が死亡、ほかにも7人が重軽傷を負ったものです。
捜査関係者によりますと過失運転致死傷の疑いで送検された64歳のバスの運転手の男は「気が付いたら目の前に人がいた」と供述しているほか、「アクセルを踏んだかもしれない」などと説明しているということです。
警察は前方を見ずにバスを発進させ、ブレーキと間違えてアクセルを踏んだ可能性もあるとみて、捜査しています。 柳井さんの両親は「まだ娘を失ったという現実を受け入れられないでいます。 事件や加害者についても考えることができる状態ではありません。」と代理人を通じてコメントを出しています。