兵庫県宝塚市の住宅街で宅地造成で工事した斜面が崩壊の恐れがあるとして、周辺住民が工事を許可した市などを訴えていた裁判の判決で、神戸地裁は市側に是正を命じました。
宝塚市清荒神にあるこの斜面は2013年ごろの宅地造成工事で設けられたものですが、兵庫県のマニュアルでも認められていない擁壁を2段重ねた構造となっています。
この擁壁は宝塚市が許可を出し業者が施工したもので、周辺に住む住民3人が市に対し崩壊防止の措置などを求めていました。
神戸地裁は16日の判決で、原告側の請求を認め、「工事を認めた市の判断は合理的ではない」とし、市に対し擁壁の崩壊を防止するための補強工事を行うよう命じました。
判決を受けて、宝塚市は「弁護士と協議する」としています。