2019年04月11日(木曜日) 19:15 地域・まち

【特集】馬との暮らしを淡路島に

「馬との暮らしを淡路島に」と活動を続ける、洲本市の男性を取材しました。

「これはどっしりしているというか、マイペース。今ちょうど冬毛から毛が生え変わって、一回抜ける時期で、自分で掻きたくても届かないところがあるので」(シェアホースアイランド 山下勉さん)

洲本市五色町のシェアホースアイランド。「馬と過ごす」「馬と働く」ことを目指す施設として、代表の山下勉さんがおよそ3年前にスタートさせました。

「色々地域のことを調べていたりすると、淡路島はかつて馬産地だったという、その歴史的な根拠があったので、今はいなくてもかつていたということ自体がストーリーがあるなと思って、十分な地域資源だなと思ったので」(山下さん)

こちらは、昭和56年に発行された「広報すもと」。「明治11年には島内で5295頭が飼われていて、三熊山に競馬場もあった」という記述が残っています。洲本市の三熊山公園にあった競馬場。今も残る石碑には、こう記されています。「観光資源として、洲本のドル箱」。

「競馬や競馬やいうて、山へ上がっていきよったね。時期としたらいつやったんか、どんな日が競馬の日だったかはちょっと覚えてませんなぁ。もう馬がいなくなってからでも何十年なるんかなぁ」(洲本市 元助役の奥井さん)

かつては馬と共に生活し、歩んでいた淡路島。今ではその日常から馬の姿は消えてしまいましたが、山下さんは、あの頃のように馬が身近にいる暮らしの実現に向けて動き出しています。

「元寒立馬(かんだちめ)ですね。青森でいる間は寒立馬と呼ばれるんですけど、そこから出たら寒立馬とは言わないというのがあるらしくて、ルーツはフランスなんですけどね」(山下さん)

 相棒の風月とは3年の間柄。信頼関係を築き上げ、今では家族も同然、そばにいて当たり前の存在になりました。

そして、地元の人たちとの情報交換となる交流スペースを設置したほか、クラウドファンディングで資金を募り、里山整備など農林業で馬を活用できる体制も整えました。

「180名以上の方に支援していただけたということがすごい励みになりましたし、それによって集まったお金によって馬具を購入したりとか、ここの拠点の整備が進めることができたので、より一層自分のやっていることを進展させていけそうだなと手応えを感じています」(山下さん)

3月16日、多くの支援者が集まる中、山下さんは山から切り出した木材を馬で運ぶ「馬搬」の見学会を開催しました。

重機などが通る道を作る必要がなく、環境への負担が少ない馬搬のほか、人を乗せたソリを引くなど、山下さんは今後、環境と観光両面での馬の利用を見据えています。

「今ちょっと文明が進みすぎて、動力がみんな機械でしょ?でも、いっぺん生活戻らないかんと私も思ってるんで」(参加した女性)

「風月という馬が、一般的な軽種の馬ではなくて重種、重たい種類の馬になって、スピードというよりはパワー型の馬なので、その馬耕、馬で畑を耕すとか、馬搬という、林業で切った木を山から引っ張り出すというようなことをやっていく。さらに、それで慣れてきたら馬車を引くとかソリを引くとか、そういうことで観光的な要素で地域を活性化していけたらなと感じています」(山下さん)

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