2019年01月11日(金曜日) 18:57 地域・まち

【特集】震災乗り越えた秘伝の味 ポークチャップ

神戸市灘区、阪急王子公園駅から歩いて5分の場所にある洋食店、「千疋屋(せんびきや)」

この店の看板メニュー・ポークチャップのこだわりは、豚ロースにかけられた濃厚なデミグラスソース。60年前の開店当初から継ぎ足されてきた、秘伝の味です。

震災や夫の死を乗り越え、今も地域に愛されながら、3代目の店主が守り続けています。

千疋屋の3代目、小山紅(こやま・べに)さん。

満州で生まれ、20歳の時に神戸へやってきました。

そんな折、 千疋屋の2代目、重美(しげよし)さんと出会い結婚。

子育てが一段落した後、店を手伝い始めました。しかし…。

「地震の時はちょうど寝ている時間、夢かなと思った これ地震や、みんな外に出て初めて気づいて…店も全壊で、家も全壊、ドアが傾いて出られへん状態でした。」(小山紅さん)

震災で何もかも失ったあの日、ただひとつ残っていたのが、このデミグラスソースでした。

以降、地域に愛される洋食店を目指して夫の重美(しげよし)さんと二人三脚で歩んできましたが、その重美さんは一昨年、がんで他界…。

「主人の味と私の味は全く違う。そやけど、主人は店を継いだらお前の味を持って行ったら大丈夫ですと。俺は俺の味、お前はお前の味、別に同じ味にしなくてもいいですと」(小山紅さん)

小山さんは、震災を乗り越えた千疋屋の命、デミグラスソースを一人で守り続けています。

千疋屋のポークチャップ。

受け継がれたデミグラスソースに加え、小山さんの人生が隠し味に感じました。

 

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