道路のモザイク模様、こうやって作っていたのか ~ストリートプリント~

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会社へ向かう道に架かる橋、造られて何十年が経っているのか。

路面に張られたタイルは割れたりはがれたり。

さらにコケがへばり付いているので、雨が降るとよく滑る。

高齢者が多い地域で、危ないと感じていたのだが、昨年末から工事が始まった。

タイルともども基礎部分から撤去され、新たにアスファルトが敷かれた。

 

 

これで滑ることもなく、安心して歩けると思っていた。

それから数日。

また橋を左右に分けるフェンスが立てられ、大型の機械が持ち込まれた。

 

 

また工事?何が始まるの?

翌日、アスファルトの表面にはモザイク模様が刻まれていた。

4、50メートルある橋の上にどうやって模様をつけたのか、見たい。

 

 

工事を担当していたのは株式会社ロード・メーカー(神戸市北区有野中町2)。

現場で代表取締役の伊達祐生さんに事情を聞いた。

 

 

「アスファルトを熱して柔らかくし、ワイヤーでできたテンプレートを押さえつけて模様をつけるんです」

アメリカ製のストリートヒートという機械でアスファルトを140℃に熱し、ワイヤーをモザイク模様に溶接したテンプレートを置き、上から150キロの重量がある振動式コンパクターで押さえつけるというもの。

大規模な型押しです。

 

 

ストリートプリントという技術で、施工する機械を扱っている会社は日本にはまだ数社しかないそうだ。こんな作業に遭遇するなんて、なんとラッキーなことか。

 

 

従来はレンガやタイルを張り付けることが多かったが、割れや欠け、雨水の侵入による劣化があり、メンテナンスが大変だったという。このストリートプリントは一般のアスファルトの舗装道路と同じ扱いで、工期も短く、作業員数もコストも抑えられるはず。

 

 

仕上げにストリートボンドという塗料を3度塗りして完成。アスファルトの劣化や酸性雨等から守り、滑り止め効果もあるとのこと。いいことずくめじゃありませんか。

 

 

これから「ストリートプリント」で施工された道路を歩く機会がもっと増えるに違いない。

いいものを見せていただきました。

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