報道アーカイブス
幸せを紡ぐ料理人
~髙山英紀 美食のワールドカップ挑戦記~
2020年5月31日(日) 19:00~19:55
おいしいもので笑顔にしたい!地元に愛されるレストランを目指す髙山シェフが料理界のオリンピックと称される「ボキューズ・ドール」に日本代表として出場した。人との縁を「紡ぐ」をテーマに世界に挑んだヒューマンドキュメンタリー。
地元の食材で地元の人がつながるようなレストランにしたい!
芦屋川のほとりにたたずむ邸宅レストラン「メゾン・ド・タカ芦屋」。地元の食材を生かした本格的なフレンチを楽しめるお店だ。髙山英紀(たかやま・ひでき)シェフは、井上旭シェフのシェ・イノで8年間、料理の基礎を学び、2004年に本場フランスへ。三つ星レストラン「レジス・エ・ジャック マルコン」など、星付きのレストランを渡り歩いた。帰国後、フランスの二つ星レストラン「ジル」の姉妹店、「メゾン・ド・ジル芦屋」の立ち上げに携わり料理長に。2015年のボキューズ・ドール世界5位(魚料理特別賞)入賞をきっかけに、翌年、「メゾン・ド・タカ芦屋」としてリニューアルオープンした。
尼崎・武庫之荘の野菜や淡路島の魚など信頼できる生産者から地元の食材を仕入れている。「食は人を幸せにする」と、嚥下障害のある高齢者が食べやすい料理を研究し、介護施設でやわらかくおいしい料理を提供するなど、地域貢献にも力を入れている。
ボキューズ・ドール再挑戦を決意「成長するチャンス 夢を追える最後の歳だ」
料理界のオリンピックや美食のワールドカップと称される世界最高峰の料理コンクール「ボキューズ・ドール」。フランス料理の父と称されるポール・ボキューズ(2018年1月20日91歳で死去)によって1987年に創設された。フランスのリヨンで2年に1度開かれ、世界各国の予選を勝ち抜いたシェフが料理の腕を競い合う大会だ。2015年、日本代表として世界5位に輝いた髙山シェフは、ボキューズ・ドール再挑戦を決意。7時間以上休まず戦う体力的にハードな大会であることから、40歳を迎え、最後の挑戦と心に決めた。
2017年日本大会と18年アジア・パシフィック大会(中国・広州)ともに、2位に大差で優勝。再び19年の世界大会(2019年1月29・30日)の出場権を得た。魔法をかけたように美しく、食材の良さを生かした渾身の料理とは?人との出会い・支えてくれたスタッフとの縁を「紡ぐ」ことをテーマに、世界最高峰へ挑んだ髙山シェフに完全密着した。
【出演】
フランス料理店「メゾン・ド・タカ芦屋」髙山英紀シェフ(41)
福岡県うきは市出身