番組審議会

第418回 放送番組審議会

開催日  2013年3月12日(火)
出席委員 7人

議事I 特別番組「鳥人の旅~コウノトリ舞う空へ~」
1月1日(火・祝)10:30~11:00放映
【議事II】
特別番組「横尾主義。 独自の芸術世界 反反復復反復」
同日 16:00~16:30放映

審議概要
I. 2012年7月、世界の重要な湿地を保全する『ラムサール条約』に兵庫県内で初めて登録された円山川下流域は、古くから但馬地域の中心として栄え、城崎温泉をはじめとする観光資源も豊富。また、天然記念物コウノトリが生息していることでも知られる。
そんな魅力溢れる円山川周辺地域を、鳥の目線に近いモーターパラグライダーから撮影し、その空撮映像を軸に紹介。鳥の目線で川や街、人々の暮らしを見つめ、新たな魅力を発見していく。


II. 常に時代と共振する斬新な作品を発表し続けてきた、兵庫県が誇る世界的アーティスト横尾忠則。人、その作品はもちろん、彼の独特な世界観に魅せられる人も多いはず。天才か鬼才か……横尾忠則とはどういう人間なのか……。
横尾忠則現代美術館オープン当日までの横尾氏の姿や、美術館での活動を追いながらアーティストとしての原点、70 歳を超えてなお燃えたぎる創作への情熱に迫る。

委員の主な意見I(要旨)
  • 「最近流行りの手法で、地元のテレビ局としては良い仕事だった。低空での視点は斬新」
  • 「自然の美しさがそのまま伝わってくるような手法。何度見ても癒やされる」
  • 「新しいことにチャレンジするということで、アドバンテージがあった」
  • 「映像に動きがあり、自分が飛んでいるようなダイナミックさがあった」
  • 「円山川や城崎の見せ方が、ゆったりしていて癒やされる。鳥の視点が出ていた」
  • 「テーマを盛り込みすぎて、『鳥人の旅』というタイトルと合わない」
  • 「ナレーションや過去の映像等、解説を極力少なくして映像を見せる方が、タイトルが生きる」
  • 「低空の視点が少ない。ギリギリの低空を飛ぶシーンを増やして欲しい」
  • 「虫の目(地上の映像)があり過ぎて、説明的になっていた。流れていく風景を大事にする手法に徹しても良かったのでは」
委員の主な意見II(要旨)
  • 「映像に工夫があり、活字では表現しきれない横尾氏の人となりが、よく出ていた」
  • 「このようにまとまって見せて貰うと、横尾世界が分かった気がする」
  • 「横尾美術館の紹介を、手堅くまとめている。作品の見方を上手に導き出していた」
  • 「30分という時間の中で、横尾氏の素顔が覗けたことや、色々な作品が出たことが良かった」
  • 「横尾氏の人柄が上手く撮れていて、面白かった。あっという間の時間だった」
  • 「言うことなし、という作品。現地に行ってみたいと思わせる内容で、エリア外でもこの番組が流れるようにして欲しい」
  • 「面白かったが、若い人がどんな風に見るのか知りたい」
委員の主な意見(両番組共通)
  • 「2つとも、非常に品格ある番組」
  • 「両番組は『ふるさと兵庫』『地域』がキーワードで、関連性がある」
  • 「兵庫県のテーマでありながら、地域が世界に広がっている」