番組審議会

第417回 放送番組審議会

開催日  2013年2月12日(火)
出席委員 8人

議事 ドキュメンタリー「─花在ればこそ吾も在り─世界的植物学者を支えた神戸人」
2012年 12月23日(日)20:00~20時55分放映

審議概要
「日本植物学の父」と呼ばれる植物学者・牧野富太郎を支えた神戸ゆかりの2人にスポットを当てたドキュメンタリー番組。近代植物分類学を築いた牧野を、資金で支えた神戸の資産家・池長孟(はじめ)。そして「アメリカの発明王」エジソンの助手を務めたこともある撮影技師・岡部芳郎。2人と牧野の接点はどこにあったのか。なぜ彼らは牧野を支援したのか……。
それぞれの関係を紐解きながら、世界的植物学者を支えた2人の神戸人に迫る。

委員の主な意見(要旨)
  • 「知らないことばかりで、面白い番組だった」(多数意見)
  • 「取材した情報を1/10程度に凝縮しているのだろう。見ていて飽きない面白さのバックボーンを感じる」
  • 「ナレーションや字幕の入れ方で、視聴者が画面と対話できるつくりになっている」
  • 「放送された時期は賑やかな番組が多く、(その中で)これは薫り高い番組だった。神戸の文化、風土が滲み出ている」
  • 「(取材に)偶然が重なった、という説明があったが、予定調和的につくるのではなく、偶発的に起きたことに作り手として真摯に向き合っている」
  • 「あっという間の時間だった。タイトルも良い。(登場人物を)ひとりずつ取り上げても番組が出来るような内容で、次のシリーズを期待する」
  • 「番審委員としてはとても鼻が高い番組だが、1時間に盛り込みすぎ。もっとふくらむような内容ではないか」
  • 「見応えがあって良かった。面白そうなネタがたくさんあるので1時間ではもの足りないが、この題材を取り上げてもらって有り難い。継続して取材を」
  • 「ドキュメンタリーといえど事実だけをおさらいするのではなく、仮説をたてるなどストーリーを繋ぐ針金のようなものがあるべき」
  • 「細かいことを挙げればキリがないが、それくらい期待が出来た大変いい番組。続編を見たい」
  • 「各委員の意見は、マイナスの課題ではなくプラスの課題」