COFFEE Blog vol.5 | Go!ひょうご

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COFFEE Blog vol.5

コラム コーヒー

3か国目は中米から南下し、伝統が今なお色濃く残るペルーについて取り上げていきたいと思います。

前回同様『ペルーにおけるコーヒーの歴史やコーヒー産業について』(vol.3)、続いて『ペルーの社会情勢、経済の現状』、『社会課題や解決プロジェクト』(vol.4)などについてお話を進めていきたいと思います。

南米ペルーは、インカ帝国、ナスカの地上絵、マチュピチュといった歴史的な一面を思い浮かべる人、またはアンデス山脈、チチカカ湖などの自然と融和した一面をイメージする人などさまざまかとは思いますが、その他にも『美食の国』、『資源大国』、『安定した経済成長や財政運営』といった評価と同時に、一方で『貧富の差』、『女性差別』など社会問題が根強く残っている面も忘れてはいけません。
ブログを通してペルーの現状や今後の発展などについて新たな一面を感じていただけると嬉しいです。

まず、ペルーのコーヒーに関する情報としては、のコーヒー生産量ランキングは世界第8位(3.5万袋≒2億1,000万kg, 2015/2016年)を誇り、南米ではブラジル、コロンビアに次ぐ第三の生産国です。ペルーはアラビカ種のみの生産で、アラビカ種の生産量で見てみると、世界第5位となり、世界有数のコーヒー生産国といえます。

しかし、世界第8位の生産量ペルーの総輸出額(398億USD/2014年)に占めるコーヒーの割合は約2.0%と非常に少なく、もともと鉱物資源が豊富なペルーは、銅鉱石が17.4%、続いて金が14.7%を占めています。(過去5年でペルーの総輸出額は276億円(2009年)から398億円(2014年)まで約7.6%増加しています。一つには資源価格の上昇によるところも大きいとされています。)

ちなみに、ペルーのコーヒーは、生産量でいえば世界第8位ではあるものの、一般の消費者の中ではまだまだ知られていない生産国の内の一つといえます。その理由としては、南米には世界最大の生産国ブラジル、そして第二位のコロンビアがあるため、どうしても影をひそめてしまいます。また、輸出先としては、ヨーロッパ圏が全体の(輸出額に占める割合が)58%であり、日本に至ってはわずか0.83%にとどまっています。

しかしながら、アンデス山脈の麓には、優しい甘さを持ったマイルドボディの高品質なコーヒーが生産される環境が広がっており、また輸出入業者の積極的な働きかけもあり、ペルーはオーガニックコーヒーへの取り組みを積極的に行っています。

そんなペルーのコーヒー栽培の歴史は、1700年代から始まります。ティピカ原種の栽培から始まり、基本的には先住民がそれぞれの保有地(2-3ヘクタール)で栽培しています。また、国の精製所に至っても規模は小さく、5-9月にかけて生産者たちは精製工程を進めていきますが、この昔ながらの精製所は、精製プロセスから出される排水による川の汚染を軽減することにとても役に立っています。

精製プロセスが完了すると、生産者たちは徒歩もしくはロバを引いて最寄りの町へコーヒーを売りに行きます。そして、その町のモールはコーヒー豆の売買所へと変わり、取引がなされていきます。ただ、この際コーヒーのバイヤーは基本的に一社のみで、生産者は他に選ぶ余地もなく、低い価格での販売を受け入れざるを得ない状況です。
過去生産者たちは、自分たちの作物がどのような飲み物になるのかを知らずに、ただパーチメントコーヒーを重量によって販売していました。

過去十年、ペルーでは小規模農家の協同組合が組織され、今までの搾取的な取引慣行に対する説明を行うなど、前向きに取り組む場を提供しています。現在、10万以上の小規模農家の内、およそ15-20%が組合に属しており、これらの組合は農家の成長を促すため、フェアトレードやオーガニック取引のネットワークに属しています。この様なビジネスパートナーシップを築いてきた結果、ペルーは瞬く間にフェアトレード認証のコーヒー供給国として世界第2位となりました。

認証によって高価格がつけられ、また高品質のスペシャルティコーヒーマーケットはより組合の結びつきを強め、少なからず農家へも価格プレミアムが還元されるという、良い循環を生み出しています。協同組合は、直接的な取引によって支払われる価格プレミアムや国際的な開発団体からの寄付を用いてインフラ整備、コーヒーのクオリティアップ、精製プロセス、生産者トレーニング、オーガニック認証手続きの費用負担や地域の開発プロジェクトへの取組みを進めています。

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ここまで見てきたように、ペルーのコーヒー産業としては、小規模農家が多く、情報の欠如を一因として集買業者によって安い価格でコーヒーを販売してきた状況から、徐々に組織化が進み、情報へのアクセスがスムーズとなり、現在は認証コーヒーの主要生産国として認識されるまでに成長しています。

次回は、 政治的な動向や社会情勢、そしてコーヒーの生産地域が抱える問題などを取り上げながら、ペルーの課題解決に向けたプロジェクトをいくつかご紹介していきます。

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