望月のプロ1勝目

〈8/22 阪神 8-0 DeNA (京セラドーム)〉

勝:望月
敗:平良

2016年10月―
福原の引退試合が、望月のデビュー戦だった。
9回のマウンドに立ったその後ろ姿を、レフトスタンドから見た。
長身から投げ下ろされる威力抜群の球速150キロを超えるストレートに、スタンドからどよめきが起こった。
福原への惜別ムードいっぱいのシーズン最終戦。だったのに、思いもよらない新星の出現でワクワクを抑えきれない自分もいた。

あれから怪我もあって、望月には「次の登板」はとても遠い道のりとなった。
だけど今日こうして、マウンド上でピッチングコーチの福原と、先発ピッチャーという立場で言葉を交わし、そして、相手に得点を許さず6回を投げた。
コントロールが荒れて、なかなかストライクがとれなかったのだけど、4回表の満塁のピンチの場面、戸柱に粘られフルカウント。梅野のサインに首を振って、ようやく決まったとき、望月に笑みが見えた。
勝負球は、ストレート。
戸柱をレフトフライに打ち取って、望月が大きく息を吐いた。
このイニングは、ハラハラとドキドキと、そしてまた、ワクワクもあり…。

望月プロ初勝利。
打線も、望月を援護した。

試合後、望月のところへ能見さんがやってきて「おめでとう」と声をかけて、福留が握手して「おめでとう」って言ってくれて、そして、福原コーチも「おめでとう」って手を差し出してね。

あれ?もしかして、なんかめっちゃいいチームなんじゃないか…?(笑)

さぁ、ロード最後の神宮へ。
いい顔して、甲子園戻ってこいよー!

[今日のマルテ]

望月に声をかけたかったのか、ハイタッチの列、望月の前に割り込むが、望月はまだまだコーチ陣からの祝福中とあって、自粛。
マルテ、空気読んでる…!

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