制作者の悩み 伝わるかどうか…

今回は、番組制作者として悩んだ内容をお伝えします。

その前に、ちょっとした裏話から。私が番組デビューした2018年4月3日(火)。番組開始30分前くらいから神戸空港にセスナ機がエンジントラブルによって緊急着陸する予定というニュースが入りました。元局アナですが、キャスターとしては3年間のブランクがあり、正直不安だったのですがそんなことを考える猶予もなく、衣装用の靴を履きかえるのも忘れてそのままスタジオに。自己紹介もせずに、番組内容を変更してセスナ機のニュースを冒頭から伝えることになりました。前田さんのお天気中継も急遽なくなり前田さんはスタジオへ。中継班が移動して小浜アナウンサーと合流し神戸空港から中継したのです。セスナ機は、旋回を続け無事に着陸。乗員も無事でしたので、ほっとしたのを覚えています。こういう事件・事故・災害の緊急時にどのように対応できるのか、私たちは力量が問われるのです。

さて、ブログのタイトルで書いた制作者の悩みですが、この日、私が担当した特集についてです。タイトルは、「おととし4月1日に発生 専門家が恐れた地震とは?」
放送の一部を動画配信しています。

うーん…。難しかったかなと。

簡単に言えば、2016年4月1日、三重県南東沖で起きたM6.5の地震は専門家の多くがヒヤリとした!!なぜなら南海トラフ巨大地震が起きる前兆ではないかと考えたから。そして、どうして巨大地震につながらなかったか理由を探った。という内容なんです。


九州大学大学院 辻 健 教授

とても難しい内容をどのようにわかりやすく伝えることができるのか。これは記者、ディレクター、アナすべての者にとっての共通の課題なのです。もっと分かりやすく、そして、皆さんに関心を持っていただけるものを放送できるように努力します。


工事中の熊本城 2018年3月撮影

この映像を撮影したのは、3月下旬。1泊2日、会社のデジカムを持って1人で熊本と福岡に撮影に行きました。このうちの1つが上記の動画にアップされている福岡市の九州大学大学院の辻教授の取材です。そして、熊本で取材させていただいたのが、熊本地震の際に、神戸に一時避難していた下田さん夫婦です。


左 下田絹子さん 右 下田準二さん

熊本県益城町(ましきまち)の自宅が全壊し、神戸市の市営住宅に一時避難。私は、2016年5月に下田さん夫婦を取材していて、故郷に戻った下田さんを訪ねました。インタビューでお二人が語ったのは、神戸の人たちへの感謝の気持ちでした。本当に涙涙の取材でした。
ちなみに、下田さん夫婦はこの5月、神戸を訪れ、お世話になった皆さんと再開したそうです。

動画をご覧いただいて疑問を感じた方もいるかもしれません。1人で撮影しているのに、インタビューしている私の顔が映っているのではないか?実は、そこに三脚を置いて録画ボタンを押しているという裏技を使っています。だから、たまにサイズがおかしくて失敗することもあります…。

そして、もう1カ所取材をさせていただいたのが、熊本県大津町の神戸浪漫ハイカラ亭。
神戸で阪神淡路大震災、熊本で熊本地震を経験したマスターの杉水さんにお話をうかがいました。こちらは、5月29日(火)の放送予定です。(変更の可能性あり)

4時!キャッチでも火曜日は阪神淡路大震災が発生したのが火曜日だったことから、火曜日を中心に震災・防災・減災特集をお伝えしていますが、ゴールデンウィーク期間中は、少し内容をやわらかくした方がいいのではないかと考え、「ペットの防災」をテーマに特集しました。


取材に協力してもらったワンちゃん

ワンちゃんたちが本当にかわいくてワンちゃんのかわいさに注目してしまいますが、災害が起きたら人間優先。ペットを守るための備えが必要なんだということを関西ペット協会の熊沢明子代表理事にうかがいました。

このように、4時!キャッチの放送の一部はインターネットで動画配信しています。
もし、よろしければ4時!キャッチのホームページをご覧ください。

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