ヒーローインタビュー

「放送席、放送席、そして、場内の皆さん!……」

私のヒーローインタビューデビューは、社内で、木内アナをオリックス金子投手に見立てて、、始まりました。

「早いっ。早すぎる。今、榎木が喋っている3倍くらいゆっくりのスピードで!そうでないと場内の人に伝わらない。」
と、横からは、すかさず谷口アナ。

「その日の試合の展開をよく見て。実況アナが話すカギとなる選手のフレーズを頭に入れて。」
と、続いて、木内アナ。

人気のない静かな社内の廊下で、リハーサルは行われました。

そして、、、恐らく、先輩方全~員を緊張させた、運命のヒーローインタビュー本番。
6月25日 オリックス対ロッテは、オリックス金子投手が、10安打1失点と粘りのピッチング。
打っては、クリーンナップが連打で勝ち越し!と、まさに理想すぎる展開に!!!!

途中までは、この日のヒーローが誰になるか、頭の中には、たくさんのヒーロー図が浮かんでいました。
そして、迎えた8回ウラ。
今日のヒーローは「金子投手と伊藤捕手でいきます!」とオリックス広報さんからの発表。
その辺りからは、、、もう、、もう、、記憶が、曖昧です。

気がついたら、ブルくんのマイクを握り締めて、グラウンドにおぼつかない足取りで向かう自分がいました。
覚えているのは、金子投手と伊藤捕手のまぶしすぎる笑顔。
チームために必死で戦って、チームメイトと一緒にのぼるこのお立ち台は、特別なものだと改めて感じました。
そして、聞こえるは、ファンの歓声。
ファンの方が発する言葉一つ一つが、グラウンドにいて予想以上にちゃんと聞き取れます。
数時間前の静かなリハーサルとは一転、球場の空気に飲み込まれそうになりました。

反省は数え切れません。
質問も途中で吹っ飛び、頭が真っ白になりました。
それでも、あのときの選手たちの笑顔は一生忘れません。
金子投手、伊藤捕手のお二人にも助けられながらのヒーローインタビュー。
そして、何より、先輩方に思いっきりおんぶに抱っこ状態で臨んでしまった一日でした。

次は、自分の足で、しっかりと踏み出して、選手の喜びの声を届けたいと思います。
それでも失敗・反省を繰り返していくと思われますので、、、
そこは、温かく、どうか、温かく見守りくださいませ。(と。切に願っております。)

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